ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ママタタビ/マツブサ特 徴 落葉つる低木。茎は長く伸び他物に絡みつく。葉は互生し、広卵形または楕円形。花期には、若いつるの先の葉は白色となり目立つ。白色花を腋生する。果実は長楕円形の液果で8~9月に黄色に熟す。果実にタマバエの1種が寄生して虫こぶをつくる。生薬名 木モク天テン蓼リョウ(虫こぶを湯通しして乾燥したもの。)薬効・利用方法 鎮痛・強壮・保温薬として、リュウマチ、神経痛、腰痛、冷え症に応用され、木天蓼1日量5~8g を煎じて服用するほか、木天蓼の粉末を1回量1~2g を1日3回服用する。または薬用酒を1回量15mL を朝夕2回に服用する。また胃腸の虚弱な人の健胃薬として煎服してもよい。猫の病気にも適用され、木天蓼の粉末をえさにまぜて与えるとよい。調製法 木天蓼は8~ 10 月頃虫こぶを採取し、熱湯に通して中の幼虫を殺した後、速やかに日干しする。薬用種は、虫こぶをよく水洗いして、水気をとったもの100g をホワイトリカー720mL(好みに応じて氷砂糖を追加する)に約半年間冷暗所に静置する。※ 蕾の頃か開花直前に、花の中心の子房に小さな昆虫が産卵する。卵を産みつけられた子房は、正常な果実になれず異常発育をして、虫こぶ状のものになってしまう。これを木天蓼と呼んで薬に用いる。虫こぶにならない正常な実は、塩漬けなどにして食用にするが薬効はない。和名 アイヌ語のマタ(冬)タムブ(亀の甲)から由来分布 日本各地生育地 山地薬用部位 虫こぶ花期 初夏(6~7月)果実期特 徴 落葉つる低木。茎は長く伸び他物に絡みつく。葉は互生で、通常短枝に数枚束生し、卵円形でやや厚い膜質、葉縁には低い凸頭状の鋸歯がある。雌雄異株。花期には、短枝の葉腋から柄を下垂し淡黄白色の花を開く。9~ 10 月に果托が伸長して房状になり、藍黒色の果実を多数つける。生薬名 松ショウ藤トウ(つる性の茎部)薬効・利用方法 皮膚を刺激して血行をよくする作用があるので、冬期の浴湯料として用いられる。神経痛や冷え症の慢性症状において温浴の必要がある場合や、寒冷地の厳寒期の入浴時や老人幼児の湯冷めの予防として有効である。松藤の細かく輪切りにしたものを軽く一握り布袋に入れて、なるべく煮立て、入浴直前に湯ぶねに入れてはいる。調製法 中秋から晩秋にかけてつるを採取し、薄く輪切りにして風通しのよい所で陰干しにする。和名 松房分布 日本各地生育地 山地薬用部位 つる性の茎部花期 初夏(6~7月)果実期利用部位虫こぶ利用部位つる性の茎部マタタビ科マタタビActinidia polygama (Siebold et Zucc.)Planch. ex Maxim.マツブサ科マツブサSchisandra repanda (Siebold et Zucc.)Radlk.花部