ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 201/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている201ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている201ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ホホウセンカ/ボケ特 徴 一年草で、草丈は30 ~ 70cm になる。全体に多肉質で軟らかい。葉は互生し、披針形で先端は尖り鋸歯がある。花期には、葉腋から花柄で吊下がった花を横向きにつける。花色は赤、紫、黄、白など多くの園芸種がある。果実は楕円形で、熟すると黄褐色の種子を勢いよく飛ばす。生薬名 鳳ホウ仙セン(全草)、鳳ホウ仙セン子シ(種子)薬効・利用方法 解毒・抗菌作用があり、風邪、魚肉中毒、腫れもの、外傷に効果がある。風邪には、鳳仙を1回量3~6g に水200mL を加えて、半量まで煎じて服用する。魚肉中毒には、鳳仙子1回量1.5 ~3g に水200mLを加えて、半量まで煎じて服用する。腫れもの、外傷には、白色花をホワイトリカーに漬けた薬酒を患部に塗布するか、生の葉を絞った汁を塗布する。調製法 夏~秋に全草を採取し、水洗いしてから刻んで日干しに刈る。または生のまま利用する。果実は成熟寸前に採取し箱などに入れて日干しにし、乾燥してから種子のみを集めておく。和名 鳳仙花分布 アジア南部・中国原産生育地 観賞用に庭に栽培される。薬用部位 全草、種子花期 夏(8月頃)開花期特 徴 落葉低木で、樹高は1~3mになる。幹は束生し、とげ状の小枝がある。葉は互生し、楕円形または長楕円形で先は尖り、葉縁に細かい鋸歯がある。雌雄同株。花期には、葉より先に赤色の5弁花を開く。果実は楕円状球形で7~8月に黄色に熟し、香りがよい。生薬名 和ワ木モッ瓜カ(果実)薬効・利用方法 疲労回復には、薬用酒を1回量20mL を1日2~3回服用する。不眠症、低血圧症、冷え症などには、果実を浴湯料として用いる。暑気あたり、筋肉痙攣などには、和木瓜1日量5~ 10g に水400mL を加え、半量まで煎じ1日3回に分け服用する。漢方では、鎮咳、鎮痛、利水薬として、脚気浮腫、四肢転筋、関節不利、腰膝、久咳などの証に応用する。調製法 薬用種は、果実が黄熟する前に採り、2~3回に輪切りして、0.8 ~ 1.0kg を35 度のホワイトリカー1.8Lに入れ(好みに応じて氷砂糖を加える)約1年間冷暗所に静置する。和木瓜は、黄熟する直前の果実をよく水洗いして、2~4片に縦割りして直射日光で速やかに乾燥する。和名 木瓜分布 中国原産生育地 観賞用に栽培される。薬用部位 果実花期 早春(3~4月)開花期利用部位全 草 種 子利用部位果 実ツリフネソウ科ホウセンカImpatiens balsamina L.バラ科ボケChaenomeles speciosa (Sweet) Nakai果実