ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論ヘヘラオオバコ/ホウキギ特 徴 多年草で、草丈は10 ~ 30cm になる。葉は根生し皮針形から狭卵形まで変化があり、3~5脈がある。花期には、株元から30 ~ 60cm の花茎を出し、花穂をつける。花穂は初めは円錐形でのちに円柱形となり、多数の白色花を順次下から開く。生薬名 車シャ前ゼン草ソウ(全草)、車前子(種子)薬効・利用方法 利尿、消炎、血尿、膀胱結石、小便不利、遺尿、慢性下痢、赤痢、痰、咳、胃腸部潰瘍、月経過多、鼻出血、耳痛、黄疸などに用いられ、全草1日量10 ~15g に水600mL を加えて、半量まで煎じて服用する。種子を使用する場合は、1日量5~ 10g に水200mL を加え、半量まで煎じて服用する。切り傷などの軽い傷には、生葉をすり潰した汁を塗布する。調製法 全草は夏に採取して、水洗いしてらか日干しにする。種子は秋に水にあてないように注意して採取し、日干しにしてから選別する。和名 篦大葉子分布 ヨーロッパ原産生育地 野原、路傍、河原など薬用部位 全草、種子花期 春~夏(4~8月)開花期特 徴 一年草で、草丈は約1mになる。茎は下部から著しく分枝し、枝は開出する。葉は互生し、倒披針形または狭披針形で、初めは緑色で、後に一面赤色になる。花期には、葉腋に花穂を出し、淡緑色の小さな花を多数つけ、全体に大きな円錐花序をつくる。生薬名 地ジ膚フ子シ(果実)薬効・利用方法 民間で強壮・利尿薬として脚気、下痢、淋疾、水腫、疥癬などに用いられる。その他解毒、淋疾、水腫、脚気、疥癬にも効果があるという。強壮、利尿には、1回量5~ 10g に水300mL を加えて、半量まで煎じて服用する。調製法 9~ 10 月に種子だけを採取して日干しにする。※ 秋田、山形地方では、強壮・強精作用のある食品として「とんぶり」が名産となっている。9月頃に小さな実を集めて、30 分ほど煮てからざるに移し、小川の清流に浸してもむと、果皮がとれて流れ去る。残った種子が「トンブリ(地膚子)」で、これを大根おろしかとろろを加えて、しょうゆ味で食べると独特の風味があって美味。和名 箒木分布 中国原産生育地 観賞用に栽培される。薬用部位 果実花期 秋(10 ~ 11 月)紅葉期利用部位全 草 種 子利用部位果 実オオバコ科ヘラオオバコPlantago lanceolata L.ヒユ科ホウキギBassia scoparia (L.) A.J.Scott