ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ウウツボグサ特 徴 多年草で、草丈は15 ~ 30cm。茎は四角く直立し、数枚の葉が対生する。葉は卵状長楕円形で切れ込みの浅い鋸歯が少数ある。花期には、茎頂に短い花穂をつくり紫色の唇形花をつける。真夏に花穂は褐色に変わって、見た目は枯れた姿そのものになってしまう。生薬名 夏か枯ご草そう(花穂 局※)効 用 利尿(塩化カリウム約70%含有)、消炎薬として、水腫、小便不利、淋疾などに応用する。また中国では、香附子を配して結膜炎に、香附子、貝母などを配してリンパ腫に用いる。1日量10g を煎じて3回に服用する(腎臓炎・膀胱炎・尿道炎)。1回量3~5g を煎じて、煎液で随時うがいをする(口内炎・扁桃腺炎)。調製法 8~9月に花穂が褐色に変わった頃、採取し乾燥する。※ 【日局】 本品はウツボグサPrunella vulgaris Linne var. lilacina Nakai(Labiatae)の花穂である。利用部位花 穂和名 靫草分布 日本各地生育地 山野の草地や路傍薬用部位 花穂花期 初夏(6~8月)ウツボグサの生薬採取適期開花期シソ科ウツボグサPrunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai)H.Hara