ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ヒビロードモウズイカ/フキ特 徴 越年草で、草丈は1~ 1.5m。全体に星状毛で被われ、特に葉で密。葉は互生し、長楕円形で先は鈍いか短く尖り、葉縁には波状の浅い鋸歯がある。花期には、茎頂に円柱状の総状花序をつくり、黄色の花を多数つける。薬効・利用方法 花、葉は民間的に鎮静・収斂・鎮咳などの効果があることが知られている。気管支疾患、喘息、不眠症などには、花1日量25g を沸騰した水か牛乳1Lに入れ、使用前にこれを濾し、1日3回に分けて食間に飲用する。伝染性の皮膚病や炎症には葉を潰して湿布する。打撲傷、関節痛、痔疾には、花に対して2倍量のオリーブ油を入れ、2週間放置後、ろ過したものを患部に塗布する。調製法 花は7~8月に、葉は必要時に採取し生のまま使用する。根は必要時に採取し、水洗い後に乾燥させずに新鮮なものを使用する。いずれも褐色に変化し古くなったものは薬効が無くなるため使用しない。和名 ビロード毛蕊花分布 ヨーロッパ原産生育地 河原や荒れ地薬用部位 花、葉、根花期 夏(8月頃)生育期特 徴 多年草。地下茎を伸ばして増え、群生する。葉は大形の腎円形で、基部は深い心形。葉柄は長さ60cm、直径1cm ほどになる。早春、葉がでる前に花茎を伸ばし、散房状に頭花をつける。雌雄異株地下茎の先に独立した花茎を出す。雄株は黄白色の頭花を多数つけるが、結実しない。雌株ははじめ密に頭花をつけるが、後に高さ45cm位に伸び、結実する。生薬名 蜂ホウ斗ト菜サイ(葉、根茎)、蕗の薹(花茎)薬効・利用方法 鎮咳・怯痰・解熱・健胃薬として咳止め、怯痰、胃のもたれ、食欲増進などに用いられ、蜂斗菜または蕗の薹を1日量5~ 10g に水400mL を加え、半量まで煎じて3回に服用する。切り傷、虫刺されには、生の葉を絞った汁で患部に塗布する。打ち身、外傷、喉の痛みには、生の根を突き潰して搾った汁を、ガーゼなどに浸して患部に湿布する。中国では根茎を解毒、咳止めに用いる。調製法 3月頃、フキノトウを採取し陰乾する。葉・根は9月頃採取し、水洗い後刻んで日干しにする。または生のまま使用する。和名 蕗分布 本州、四国、九州生育地 山野の湿った林下、食用に栽培する。薬用部位 葉、根茎、花茎花期 早春(3~5月)生育期利用部位花 葉 根利用部位葉 根 茎 花 茎ゴマノハグサ科ビロードモウズイカVerbascum thapsus L.キク科フキPetasites japonicus (Siebold et Zucc.)Maxim.花部