ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ヒヒイラギナンテン/ヒオウギ特 徴 常緑低木で、樹高1~3mになる。幹は株立ち。葉は互生し、奇数羽状複葉。小葉は9~ 13 枚が対生し、卵形または楕円形で先は尖り、葉縁に先がとげ状の粗い鋸歯があり、革質で表面は光沢がある。花期には、茎の頂に総状花序を数個出し、黄色の小花を開く。果実は、9~10 月に紫黒色に熟し、表面は白い粉をかぶる。生薬名 十ジュウ大ダイ功コウ労ロウ葉ヨウ(葉)薬効・利用方法 清熱作用・止咳作用があり、めまい、耳鳴り、下痢、目の充血などに用いられ、煎剤として内服する。※ 中国では、根、茎、葉や果実を解熱・解毒に効能があるとしていたとのことですが、現在ではそのような用例はないようで、民間薬の域を出ないという報告がある。薬用成分としては、ベルベリン、パルマチン、ヤトロルリジンなどのアルカロイドが確認されている。和名 疼木南天分布 中国大陸中南部、台湾原産生育地 暖地で生け垣などに栽培される。薬用部位 葉花期 初春(3~4月)開花期特 徴 多年草で、草丈は50 ~ 100cm になる。春に短い根茎から短剣状の葉を互生し、扇形の形をつくる。花期には、葉の間から花茎を伸ばし、茎頂で分枝し、斑点のある橙黄色花を数個開く。花期後に果実を結び、秋に熟すと裂開し、光沢のある種子が現れる。長い間落ちずに残る。生薬名 射ヤ干カン(根茎)薬効・利用方法 消炎・去痰・鎮咳薬として咽喉腫痛、扁桃腺炎とこれに伴う周囲膿痛などに用いられ、射干1回量5~ 10g に水300mL を加え、1/3 量まで煎じて3回に分けて服用する。でき物には、射干を粉末とし患部に塗布する。調製法 9月頃に根茎を掘り採り、水洗い後日干しにする。※ 妊婦には用いてはならない。和名 檜扇分布 西日本生育地 海岸や山の草地、観賞用に栽培もされる。薬用部位 根茎花期 夏(8~9月)開花期利用部位葉利用部位根 茎メギ科ヒイラギナンテンBerberis japonica (Thunb.) R.Br.アヤメ科ヒオウギIris domestica (L.) Goldblatt et Mabb.