ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論ハハリギリ/ハンゲショウ特 徴 落葉高木で、樹高は約25m になる。幹は褐色、枝は灰色を帯び、幅広の鋭いとげがある。葉は互生し枝先に集まり、大形の円形で掌状に浅く5~9裂する。花期には、枝の先に球形の散形花序を多数出し、淡黄緑色の花を開く。核果は球形で黒く熟す。生薬名 刺シ楸シュウ根コン皮ピ(根皮)、刺楸樹皮(樹皮)薬効・利用方法 去痰、痔出血、打撲傷、リュウマチの痛みなどに、刺楸根皮1日量5~ 10g に水400mL を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。リュウマチによる筋肉痛、腰脚痛、打撲などには、刺楸樹皮10 ~ 20gに水400mL を加え、半量まで煎じてこの汁が冷めかげんのとき、タオルなどに浸し、直接に患部に当てて湿布する。調製法 根は秋に掘り採り、水洗い後芯を除いてから日干しにする。樹皮は夏に採取して刻んで日干しにする。※ 新芽は天ぷらやお浸しなど、山菜として広く利用されている。和名 針桐分布 日本各地生育地 山地薬用部位 根皮花期 夏(7~8月)開花期特 徴 多年草で、草丈は60 ~ 90cm になる。全体に特有な臭気がある。葉は互生し、卵形で基部は心形。花期になると、上部の葉の下半の表面が白くなる。花は、葉と対生して垂れ下がる穂状の花序をつくり、基部から先端に向かって徐々に白色の小さい花を開き、花序はやがて直立する。葉はやや厚く柔らかい、長さ8~ 15cm。花は初夏から夏。和名は半夏生(夏至から11 日目)の頃に白い葉をつけるからいい、また葉の半面が白いから半分化粧の意も含む。生薬名 三サン白パク草ソウ(全草)薬効・利用方法 利尿・解毒・解毒薬としてむくみ、脚気、黄疸などに用いられ、三白草1日量10 ~ 15g に水300mL を加え、1/3 量まで煎じて服用する。でき物、腫れものなどには、三白草の軽く一握りを水400 ~ 600mLで1/3 量に煎じ、これで患部を洗うか、生の葉に少量の食塩を加えて砕き、患部に塗布する。調製法 開花期に全草を採取し、水洗い後日干しにする。和名 半夏生分布 本州以南、四国、九州生育地 水辺や湿地など薬用部位 全草花期 夏(6~7月)開花期利用部位根 皮利用部位全 草ウコギ科ハリギリKalopanax septemlobus (Thunb.)Koidz.ドクダミ科ハンゲショウSaururus chinensis (Lour.) Baill.新芽