ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論ハハラン/ハリエンジュ特 徴 常緑多年草で、草丈は約40cm になる。長い地下茎をはわせ、長楕円形で長柄をもつ大きな葉を多数つける。葉身は長楕円状披針形で深緑色、先は尖り、葉柄は長い。花期には、地下茎の鱗片葉の腋から出て、紫褐色で浅い鐘状の花を単生する。生薬名 蜘チ蛛チュウ抱ホウ蛋タン(根茎)薬効・利用方法 中国では活血・通経・止血・利尿薬として、打撲傷、閉経、腹痛、頭痛、歯痛、腰痛などに用いられる。利尿には、掘り取った根茎を水洗い後すりおろして、布で濾した汁3~5g を1日量として3回に分けて服用する。調製法 根茎を必要に応じて採取して用いる。※ 葉は幅が広くて縁も濃く、古くから日本料理の飾りとして用いられてきた。東京ではササを用いるが、関西では主としてハランを用い、切り方にもさまざまな技巧をこらしている。和名 葉蘭分布 中国原産生育地 庭の陰地などに栽培される。薬用部位 根茎花期 春(4月頃)生育期特 徴 落葉高木で、樹高は15 ~ 20m になる。枝に托葉の変化したとげが対生する。葉は互生し、奇数羽状複葉で小葉は9~ 19 枚、長楕円形で質は薄い。花期には、葉腋に総状花序を垂れ下げ、蝶形の白色花を多数開く。芳香があり、良質の蜜が多く、よい蜜源になる。生薬名 刺シ槐カイ花カ(花)薬効・利用方法 大腸の下血・喀血を止め、また子宮出血に用いられ、花の煎液を服用する。調製法 花期に採取し陰乾する。※ 生長した葉、樹皮、豆果、種子は有毒である。花、若葉は食用になるが、調理の際手足の浮腫や痒みの中毒症状を起こすことがあるので注意が必要。※ 外来種として多くの問題を発生させている。全国各地の河川敷などに猛烈な勢いで繁殖し、日本では外来生物法の「生態系被害防止外来種リスト」の一つに指定されている。良質の蜜源植物としても利用されるので、利益とリスクを慎重に研究する必要がある対象木。和名 針槐樹 別名 ニセアカシア分布 北アメリカ原産生育地 砂防林などに植栽され、また河原などで野生化している。薬用部位 花花期 初夏(5~6月)開花期利用部位根 茎利用部位花キジカクシ科ハランAspidistra elatior Blumeマメ科ハリエンジュRobinia pseudoacacia L.