ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 185/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている185ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている185ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ノノリウツギ/ハゼノキ特 徴 落葉低木で、樹高は約5m になる。葉は対生、まれに3輪生し、葉身は楕円形または卵形で先は鋭く尖り、葉縁には低い鋸歯がある。花期には、枝先に円錐花序をつくり、装飾花と両性花をつける。装飾花は萼片が花弁状に変化したもので白色で、ときに赤みを帯びる。生薬名 粉フン団ダン花カ(花)、粉フン団ダン花カ根コン(根)、粉団花皮薬効・利用方法 民間療法で、疥癬に樹皮を煎じて、その汁で患部を洗う。また、内皮の粉末を木綿の袋入れ、湯と共に洗髪すると毛髪にうるおいとつやを出す。中国での利用は、粉団花は湿を消す、血を破る効果があり、煎じ液で患部を洗う。粉団花根はマラリア、爛喉を治すとされ、根を細かく刻んで鶏蚤とかき混ぜ、煎じて薄味の卵餅として食す。調製法 樹皮は夏に採取し、樹皮の内皮部分を日干しにしてから、粉末とする。また、樹皮をそのまま刻んで日干しにする。花は、開花期に採取し陰干しにする。和名 糊空木分布 日本各地生育地 山地で日当たりがよく多少湿った地薬用部位 花、根、樹皮花期 夏(7~8月)開花期特 徴 落葉高木で、樹高は約10m 位になる。葉は枝先近くに集まってつき、奇数羽状複葉で小葉は4~6対。小葉は卵状披針形の全縁で先は鋭く尖る。雌雄異株。花期には、枝先近くの葉腋に円錐花序をつけ、黄緑色の小花を多数開く。生薬名 木モク蝋ロウ(核果から得られたろう)薬効・利用方法 ミツロウの代用として、坐剤、軟膏の基剤に重宝されている。また蝋燭、ポマードなどの製造原料に用いられる。調製法 秋に核果を採取し、圧搾、抽出、水圧などで蝋分をとり出し、水、空気、日光を利用して漂泊する。※ 日本には、果実から木蝋を採取する資源作物として、江戸時代に琉球王国から持ち込まれ、それまで木蝋の主原料であったウルシの果実を駆逐した。古い時代には現在のヤマウルシやヤマハゼといった日本に自生するウルシ科の樹木のいくつかを、ハゼと称していた。和名 櫨木分布 中国、インドシナ原産生育地 植栽されるが、本州から九州に野生化している。薬用部位 核果から得られた蝋花期 春(5~6月)開花期利用部位花 根 樹 皮利用部位核果から得られた蝋アジサイ科ノリウツギHydrangea paniculata Sieboldウルシ科ハゼノキToxicodendron succedaneum (L.)Kuntze花部種子期