ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 184/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている184ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている184ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ノノブドウ/ノボロギク特 徴 落葉性つる植物で、茎は成長し数mになる。巻ひげは葉と対生し、2叉に分かれて各節ごとにある。葉は広卵形で3~5浅裂または深裂し、基部は心臓形、葉縁に凸頭の鋸歯がある。花期には、葉と対生する集散花序をつけ、淡緑色の小花を開く。果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいをつくることが多く、紫色や碧色などになる。生薬名 蛇ジャ葡ホ萄トウ(茎葉)、蛇ジャ葡ホ萄トウ根コン(根)薬効・利用方法 利尿、止血、慢性腎炎、肝炎、胃熱嘔吐などに効果があり、蛇葡萄1日量30 ~ 65g に水400mL を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。関節痛には、蛇葡萄根15 ~ 30g に水400mL を加え、1/3 量まで煎じて3回に分けて服用する。眼の充血には、蛇葡萄根5~10g に水200mL を加え煎じて、この煎じ液で洗眼する。調製法 茎葉、根もともに秋に採取し、根は水洗い後に、いずれも日干しにする。※ 果実はブドウタマバエやブドウトガリバチの幼虫が寄生して、虫えいをつくることが多く、紫色や碧色などになる。正常な果実は少ない。中には多量のタンニンが含まれているので食べると渋く食味は不味い。和名 野葡萄分布 日本各地生育地 山野薬用部位 茎葉、根花期 夏(7~8月)果実期特 徴 一年草または越年草で、草丈は10 ~ 30cm になる。茎は軟らかく、下部以外の葉は葉柄がなく基部は茎を抱く。葉は互生し、不規則な羽状に裂ける。花期はほぼ1年を通じて開くが、とくに春から夏が多い。頭花は黄色で、管状花のみからなる。花期後、総包片が反転すると純白色の冠毛が目だつ。薬効・利用方法 欧州の民間療法として、月経痛、疝痛、止血に用いられた。解毒には、約15g を水400 ~ 600mLで煎じ、1日3回に分けて服用する。月経痛、疝痛には、1日量5~8g を煎じて服用する。全草の搾り汁を切り傷の洗浄剤として使用し、また、痔疾、腫れ物などの患部に塗布するとよい。調製法 開花前のつぼみの頃に全草を採取し、洗って刻み、日干しにする。※ 葉には有毒成分のセネシオアルカロイド(セネシオニン、レトロルシン他)を含有し、長期間または大量に摂取すると肝臓に障害を起こすことが知られている。和名 野襤褸菊分布 ヨーロッパ原産生育地 路傍や荒れ地など薬用部位 全草花期 通年開花期利用部位茎 葉 根利用部位全 草ブドウ科ノブドウAmpelopsis glandulosa (Wall.) Momiy.var. heterophylla (Thunb.) Momiy.キク科ノボロギクSenecio vulgaris L.虫えい種子期