ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 183/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている183ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている183ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ノノビル/ノブキ特 徴 多年草で、草丈は60cm 位になる。地下に球形の鱗茎があり、晩秋から線形の根生葉を出して越冬する。葉の断面は三角状で白粉をふき、上面に浅い溝がある。花期には、鱗茎から高さ50 ~ 80cm の花茎を伸ばし、茎頂に1個の散形花序をつけ、淡紅紫色の花を開く。生薬名 小ショウ根コン蒜サイ(鱗茎)、薤ガイ白ハク(鱗茎)薬効・利用方法 強壮・鎮静・鎮咳薬として、生理不順、神経のイライラなどに効果があるとされ、1日数個を生食するか、薬用酒をさかずきに2杯を限度に飲用する。毒虫などに刺された痒みには、鱗茎をつぶしてその汁を塗布する。全草を良く乾燥させたものを煎じて服用すると、血を補い良く眠れるといわれる。調製法 4~9月に地中の鱗茎を採取し、外皮及びひげ根を除き、よく水洗いしてから必要時利用する。また、洗った鱗茎の水気をよく切りホワイトリカーに漬け薬用酒として利用する。和名 野蒜分布 日本各地生育地 日当りのよい路傍や土手の草地など薬用部位 鱗茎花期 春(5~6月)開花期特 徴 多年草で、草丈は0.3 ~1m になる。葉は茎の下部に集まってつき三角状心臓形。葉の裏面は白綿毛を密生し、葉柄に翼がある。花期には、茎上部に円錐花序をつくり、白色の頭花を多数開く。痩果は棍棒状で上半部に粘着性の腺が多数あり、痩果が動物の体などに付着して分布を広げる。生薬名 腺セン梗コウ菜サイ(茎葉)薬効・利用方法 民間的に止血・消炎薬として創傷、腫れ物、うるしかぶれなどに用いられ、生の葉の搾り汁を患部に塗布する。調製法 開花期に茎葉を採取し、水洗い後葉をしぼり、その葉汁を使用する。※ 若苗は食用にもなり、昔、寺で精進料理に用いていたことからオショウナの別名もある。栄養成分としては、若葉100 に対し、タンパク質1.27、脂肪0.41、糖質5.94、繊錐1.38、灰分0.88 の含量が知られており、牧場の乳牛が野生のノブキを食べると、乳質がよくなるといわれる。和名 野蕗分布 日本各地生育地 山地の木陰や湿気の多い所薬用部位 茎葉花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期利用部位鱗 茎利用部位茎 葉ヒガンバナ科ノビルAllium macrostemon Bungeキク科ノブキAdenocaulon himalaicum Edgew.