ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論ノノキシノブ/ノゲイトウ特 徴 常緑性のシダ植物。耐乾性が強く、長期の乾燥時には葉は内側に巻く。短く這う根茎から、細長い単葉を密に生ずる。葉は革質で、先端は鋭尖頭から尾状。葉裏に、中脈を挟んで円形の胞子嚢群が二列に並ぶ。生薬名 瓦ガ葦イ(全草)薬効・利用方法 止血・解熱・利尿・消腫・解毒・消炎薬として淋病、腎炎、結核、口内炎、扁桃腺炎などに用いられ、瓦葦1日量2~4g を煎じて3回に服用する。外用には、瓦葦を細かく刻んで保存瓶などに入れ、全量が浸る程度の胡麻油を加えて1~2か月静置し、この油をおできや腫れ物などの患部に繰り返し塗布する。俗説には、根を浸した油を塗ると発毛するとも伝えられる。調製法 必要時に全草を採取して、水洗い後に風通しのよい所で陰干しにする。和名 軒忍分布 日本各地生育地 大樹の樹皮や山地の岩上など薬用部位 全草花期 春~夏(5~8月)特 徴 一年草で、草丈は40 ~ 80cm になる。茎は直立し、全体に毛が無い。葉は互生し、披針形または狭卵形で先端は尖り、基部は沿下して葉柄となる。花期には、枝先に円柱形の花穂をつけ、多数の淡紅色の小花を密に開く。乾皮質で花が終わると白色になる。生薬名 青セイショウ子シ(種子)薬効・利用方法 強壮・消炎薬として、目の充血などの眼球疾患、創傷、皮膚痒のほか高血圧症にも用いられ、青子1回量6~ 10g に水20mL を加え、1/3 量まで煎じて服用する。漢方処方では青子(証治準縄出典)などがある。調製法 秋に種子だけを集めて、日干しにする。和名 野鶏頭分布 熱帯地方原産生育地 暖地に帰化し栽培もされる。薬用部位 種子花期 夏(7~8月)開花期利用部位全 草利用部位種 子ウラボシ科ノキシノブLepisorus thunbergianus (Kaulf.)Chingヒユ科ノゲイトウCelosia argentea L.花部