ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ノノアザミ/ノウゼンカズラ特 徴 多年草で、草丈は50 ~ 100cm になる。全体に白毛があり上部で分枝する。葉は羽状に中裂し、葉縁の鋸歯は先が鋭いとげになる。根出葉は花時にも残る。花期は春~夏で、数多いアザミの中で、春に咲くのは本種のみ。頭花は紅紫色で管状花のみからなる。総苞は粘着する。生薬名 大タイ薊ケイ(根)薬効・利用方法 健胃・消炎・利尿薬として胃腸病、夜尿症、浮腫、神経痛などに用いられ、大薊1日量6~ 10gに300mL の水を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。腫れ物、虫さされ、熱湯での火傷には根の生汁を塗布する。陰嚢湿疹には葉の生汁を塗布する。乳腺炎には葉をつき砕いたもので冷湿布するとよい。調製法 根は花期に採取し、水洗い後刻んで日干しにする。和名 野薊分布 本州、四国、九州生育地 山野薬用部位 根花期 春~夏(5~8月)開花期特 徴 落葉つる低木。茎は長く伸び気根を出して他物に絡みつく。葉は対生し、奇数羽状複葉で小葉は5~9枚、小葉は卵形、無毛で粗い鋸歯がある。花期には、枝先に円錐花序をつくり、美しい黄赤色花を開く。近縁種アメリカノウゼンカズラは、複葉の小葉は9~ 11 枚。生薬名 凌リ霄ショウ花カ(花)、紫シイ茎ケイ葉ヨウ(葉)、紫シイ根コン(根)薬効・利用方法 月経異常、子宮出血、打撲傷。茎葉根を利尿、湿疹、蕁麻疹、通経に用いられ、凌霄花1日量2~4g を煎じて3回に服用する。茎葉を用いる場合は、1日量5~ 10 gを煎じて3回に服用する。根を用いる場合は、1日量4~6g を煎じて3回に服用する。調製法 夏の開花期に花、茎葉を採取し日干しにする。秋に根を採取して、水洗い後日干しにする。和名 凌霄花分布 中国原産生育地 庭などに植栽される。薬用部位 花、茎葉、根花期 夏(7~8月)開花期利用部位根利用部位花 茎 葉 根キク科ノアザミCirsium japonicum Fisch. ex DC.ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラCampsis grandiflora (Thunb.)K.Schum.つぼみ果実