ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 180/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている180ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている180ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ネネナシカズラ/ネムノキ特 徴 他の草木に寄生する一年草。全体に葉緑素はなく、茎は初め地上に発芽するが後に根を失って、つるから寄生根を出して養分を得る。花期には、短い穂状花序をつけ白色の小花を密集して開く。果実は蒴果で扁球形、普通は2~4個の種子をつける。生薬名 菟ト糸シ子シ(種子)薬効・利用方法 強精・強壮の作用があり、陰萎、遺精、夜尿症、腰膝の冷えなどに用いられ、菟糸子酒を就寝前に20 ~ 30mL を服用する。又は菟糸子1日量8g を煎じて3回に服用する。あせも、そばかすには、つるを絞ってその汁をつけるとよい。肛門の痛みには、つるの黒焼きを卵黄で練って塗布すると効果があるという。調製法 秋~冬にかけて熟す直前の果実を採取し、広げて陰干しにする。乾燥したら両手で揉んで種子をとり出し、種子を使う。菟糸子酒は、莵糸子60 ~ 90g、氷砂糖100g を、ホワイトリカー720mL に漬けて、2~3か月後に布で濾して利用する。アメリカネナシカズラ(ネナシカズラ科) Cuscuta campestris Yuncker※ 全体に淡黄色を呈し、生育期には麺類をぶちまけたように見える。和名 根無葛分布 日本各地生育地 山野薬用部位 種子花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期特 徴 落葉高木で、樹高は6~9m になる。葉は2回羽状複葉で7~9対の羽片が対生する。小葉は広披針形で、羽軸の両側に多数並ぶ。葉は就眠運動により夜は閉じる。花期には、枝先に十数個の頭状花序を総状につけ、夕方に淡紅色の長いおしべを多数もった花が傘形に集って開く。生薬名 合ゴウ歓カン皮ヒ(樹皮)薬効・利用方法 民間的に鎮痛・鎮静・強壮・利尿薬として用いられ、合歓皮1日量10 ~ 15g に水400mL を加え、半量まで煎じて2~3回に分けて服用する。打撲、腰痛、関節リュウマチには、この煎液で患部を洗うか湿布し、また浴湯料として用いる。挫傷などには、合歓皮の黒焼きと黄柏の粉末を2対8の割合で混合し、酢を加え練り合わせたものを患部に塗布する。めまいには、黒焼きを飲用すると効果があるとされる。調製法 6~7月に樹皮を剥ぎ取り、水洗い後日干しにする。和名 合歓分布 本州、四国、九州生育地 川原に多い薬用部位 樹皮花期 初夏(6~7月)開花期利用部位種 子利用部位樹 皮ネナシカズラ科ネナシカズラCuscuta japonica Choisyマメ科ネムノキAlbizia julibrissin Durazz.果実部果実期