ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ヌヌルデ/ネズミモチ特 徴 落葉小高木で、樹高は5m 位になる。葉は互生し、7~ 13 対の小葉からなる奇数羽状複葉。葉軸に沿って、小葉間に翼がある。小葉は長楕円形または卵形で葉縁に粗い鋸歯があり、裏面は軟毛が密生する。雌雄異株。花期には、枝先に円錐花序をつくり、白色の小花を開く。葉にヌルデノミミフシが寄生し虫こぶができる。生薬名 五ゴ倍バイ子シ(葉にできた虫こぶ)薬効・利用方法 止瀉・止血・鎮咳薬として下痢、咳、痰、血便などに用いられ、五倍子1回量10 ~ 15g に水400mL を加え、1/3 量まで煎じつめたものを服用する。口内の腫れ物や歯痛には、五倍子の粉末を直接患部につける。扁桃炎には、煎じ液でうがいする。調製法 虫こぶを秋に採取し、熱湯に浸して中の虫を殺し日干しにする。和名 白膠木分布 日本各地生育地 山野薬用部位 葉にできた虫こぶ花期 夏(7月頃)開花期特 徴 常緑低木で、樹高は約5m位になる。幹は直立し、樹皮は灰色でよく分枝する。葉は対生し、楕円形で質は厚く上面に光沢がある。花期には、新枝の先に円錐花序を出し、白色の小さな花を多数開く。果実は長楕円形の核果で、紫黒色に熟する。近年、高速道路などに植えられているのは、中国産の近縁種トウネズミモチが多い。生薬名 女ジョ貞テイ子シ(果実)薬効・利用方法 強壮、強精、強心、利尿、緩下に用いられ、内臓を丈夫にし、精神を安定し、勢力旺盛にし、腰、ひざを強くする。女貞子酒を1日3回、1回10 ~ 20mLを飲用する。又は女貞子1日量4~6g を煎じて、1日3回に分けて服用する。粉末の場合は1日量2~4g を2~3回に分けて服用する。調製法 晩秋に果実を水洗いし、日干しにする。薬用酒は、20 度のホワイトリカー1.8L に女貞子200g、好みに応じて氷砂糖約200g を潰けて6か月ほど冷暗所に置き、濾してから使用する。※ 中国原産トウネズミモチを女貞、その果実を女貞子とするのが 正しい生薬名。しかし、日本では特別に区別せず、どちらも女貞子として使用する。和名 鼠黐分布 本州中部以南、四国、九州生育地 暖地に自生し、庭や生垣にも植栽される。薬用部位 果実花期 初夏(6月頃)トウネズミモチの花利用部位葉にできた虫こぶ利用部位果 実ウルシ科ヌルデRhus javanica L. var. chinensis (Mill.)T.Yamaz.モクセイ科ネズミモチLigustrum japonicum Thunb.虫こぶ果実部