ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 178/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている178ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている178ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ニニリンソウ/ニワトコ特 徴 多年草で、草丈は15 ~ 50cm になる。しばしば大群落をつくる。地下茎は短く横に這い先端近くから数枚の根生葉を出す。葉柄は長くて3小葉から成り、表面に淡白色の斑点をもつ。花期には、茎の上部につく葉腋から2本の花茎を出し白花を開く。生薬名 地ジ烏ウ(根茎)薬効・利用方法 リュウマチによる疼痛、打撲傷、解毒に用いる。リュウマチの治療には、地烏1日量10 ~ 15gを煎じて3回に服用する。又は地烏約30g を酒250mLに浸し、毎回10g を服用する。調製法 春~夏にかけて根茎を採取し、水洗い後日干しにする。※ ニリンソウの若苗を山菜として利用する場合もあるが、猛毒のトリカブトの若苗に酷似しており、間違えて食し死亡事故につながるケースが近年増えている。自生地の環境が両種とも同様であるため注意が必要。和名 二輪草分布 日本各地生育地 山地の樹陰薬用部位 根茎花期 春~初夏(3~6月)開花期特 徴 落葉低木で、樹高は2~6m になる。葉は対生。奇数羽状複葉で小葉は長楕円形。先は鋭く尖り葉縁には細かい鋸歯がある。葉形や毛の有無などは変異が多い。花期には、新枝の先に円錐花序を出し、淡黄色の小花を多数開く。果実は球形で、9~ 10 月に赤熟する。生薬名 接セッ骨コツ木ボク(茎)、接骨木葉、接骨木花薬効・利用方法 鎮痛・消炎・止血・利尿薬として打撲傷、水腫、腎炎、関節リュウマチ、痛風などに用いられる。むくみ、利尿には、接骨木花1日量5g か接骨木1日量5~10g を水300mL で煎じて3回に服用する。打ち身、打撲には、接骨本末、黄柏末を等量まぜ、水を加えてパスタ状に練ったものを、綿布に5mm 位の厚さに塗り、患部に塗布する。熱を吸収して乾いたら張り替える。経痛、リウマチには、乾燥した枝葉・花300g を木綿袋に入れ、これをなべで煮出して沸騰したら袋ごと風呂に入れて入浴する。調製法 花は4月頃の開花する直前に採取して陰干しにする。枝、葉は7~8月頃に、なるべく細い枝を選んで採取し陰干しにする。和名 接骨木分布 本州、四国、九州生育地 山野薬用部位 茎、葉、花花期 春(3~5月)開花期利用部位根 茎利用部位茎 葉 花キンポウゲ科ニリンソウAnemone flaccida F.Schmidtガマズミ科ニワトコSambucus racemosa L. subsp.sieboldiana (Miq.) H.Hara果実期