ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ナナンテン/ニガナ特 徴 常緑低木で、樹高は1~2m になる。自生種はほとんどが逸出品で、国内の自生は疑問とする意見もある。葉は互生し3回奇数羽状複葉で、小葉は全縁の披針形。革質で、表面は光沢がある。花期には、枝先に大形の円錐花序を出し、白い花を多数つける。果実は液果の球形で、10 ~ 11 月に赤く熟す。生薬名 南ナン天テン実ジツ(果実)、南ナン天テン竹チク葉ヨウ(葉)薬効・利用方法 鎮咳薬として喘息、百日咳などに用いる。咳止めには南天実1日量5~ 10g に水300mL を加え、半量まで煎じて食間3回に服用する。子供の百日咳・喘息には1日量3~5g を同様に煎じ、蜂蜜や水あめなどを少々加えて服用させる。扁桃炎には、南天竹葉1日量10g に300mL の水を加え、半量まで煎じたものを冷やしてからうがい薬に用いる。調製法 12 ~3月に成熟果実を採取し日干しにする(乾燥には時間がかかるので注意)。葉は、8~9月に採取し、水洗い後日干しにする。※ 実の赤いアカナンテンと、白い実のシロナンテンがあるが、薬効に変わりはない。和名 南天分布 関東南部地方以西、四国、九州生育地 山林中、観賞用に植栽する。薬用部位 果実、葉花期 春(5~6月)開花期特 徴 多年草で、草丈は約30cm になる。切ると乳液が出る。葉は倒披針形で不規則に羽裂し、葉縁に歯牙がある。茎葉は耳状に茎を抱く。花期には、枝先に小さな黄色ときに白色の頭花を多数つける。この種は変異が多く、幾つかの種類に分けられている。シロバナニガナ、ハナニガナ、タカネニガナなど。生薬名 黄オウ瓜カ菜サイ(根を含む全草)薬効・利用方法 民間的に健胃・消炎薬として用いられる。消化不良、食欲増進、健胃などには、黄瓜菜1日量15 ~20g に水400mL を加え、半量まで煎じて服用する。副鼻孔炎には、1日量3~5g に水300mL を加え煎じたものを服用する。調製法 開花期に根をつけたままの全草を採取し、水洗い後刻んで日干しにする。和名 苦菜分布 日本各地生育地 丘陵地や山地薬用部位 根を含む全草花期 春~夏(4~7月)ニガナ 開花期利用部位果 実 葉利用部位全 草メギ科ナンテンNandina domestica Thunb.キク科ニガナIxeridium dentatum (Thunb.) Tzvelevsubsp. dentatum果実期ハナニガナ