ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 174/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている174ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている174ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ナナズナ/ナベナ特 徴 越年草で、草丈は10 ~ 70cm になる。根際の葉はロゼット状で羽状に深く裂け、有柄。茎葉は披針形で鋸歯があり無柄。花期には、総状花序をつけ、白色の小花を多数開く。果実は扁平な倒三角形で三味線の撥に似ており、果実を茎から少しはがして回すと、ペンペンと音がする。生薬名 薺サイ菜サイ(全草)薬効・利用方法 止血・消炎・消腫・鎮痛薬として腹痛、子宮出血、下痢、高血圧症、眼球充血などに用いられる。子宮出血には、1日量10g に水500 ~ 600mL を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。これを連用すると高血圧症によいとされる。眼球充血には10g を200mLの水で煎じ、ガーゼで濾して体温まで冷まし、脱脂綿に含ませて洗眼する。調製法 6~7月に未熟果をつけたままの全草を採取し日干しにする。和名 薺分布 日本各地生育地 路傍や田畑、庭の隅など薬用部位 全草花期 春(3~5月)開花期特 徴 大形の越年草で、草丈は1~ 1.5m になる。葉は対生し、羽状に5裂して柄に翼がある。茎、葉ともにとげ状の堅い毛がある。花期には、長い花柄の先に楕円形の頭状花をつける。個々の花は多数あって小さく、が4裂した筒状で赤紫色をしている。生薬名 続ゾク断ダン(根)薬効・利用方法 血行をよくし、腫痛を除き、腰痛、妊婦の健康に効果がある。1日量5~ 10g に水600mL を加え、半量まで煎じて服用する。調製法 8~ 10 月に根を掘り取り、水洗い後日干しにする。※ ナベナに近い外国種にオニナベナ(ラシャガキクサ)がある。欧州では根を去痰・利尿・健胃・発汗薬として結核、痳疾、気管支炎、皮膚の痒みなどに用いられていた。果穂にかぎ形の硬いとげがあるので、毛糸の編み物の毛を立てるのに用い、チーゼルと呼ばれた。和名 鍋菜分布 本州、四国、九州生育地 日当たりのよい山地薬用部位 根花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期利用部位全 草利用部位根アブラナ科ナズナCapsella bursa-pastoris (L.) Medik.スイカズラ科ナベナDipsacus japonicus Miq.