ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 172/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている172ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている172ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論トトクサ/トチノキ特 徴 常緑のシダ植物で、草丈は約1m になる。茎は直立して枝はなく、濃緑色で硬質である。茎の先端に胞子嚢穂をつくる。葉は、茎の袴状に見えるもので輪生し互いに合着している。茎には多量の二酸化ケイ素を含むので堅くザラザラしており、木材や金属の研磨に用いる。生薬名 木モク賊ゾク(茎)薬効・利用方法 収斂薬として腸出血、痔出血に止血の目的で用いる。また、食欲増進作用、消炎、利尿作用があり、眼疾患にも有効といわれる。下痢、痔の出血、月経過多には、1日量10 ~ 20g に400mL の水を加えて、半量まで煎じて服用する。風邪の解熱には、1回量3~5g を300mL の水で半量まで煎じて服用する。また、煎液をカスミ目や涙目に洗眼薬として用いる。湯通したトクサは歯石の除去、爪の整形、イボやタコの削除にも利用される。調製法 6~7月頃に採取し、熱湯に浸した後日干しにする。和名 砥草分布 本州の中部以北、北海道生育地 湿った地、観賞用に植栽もされる。薬用部位 茎生育期特 徴 落葉高木で、樹高は20 ~ 30m、径は1m 以上になる。枝を横に大きく広げるため、樹冠は広円形となる。葉は対生し、長い葉柄があり、葉身は大型の掌状複葉となる。雌雄同株。花期には、若枝の先に円錐花序を直立し、両性と雄性の花をつける。果実は倒卵球形。熟すと3裂して、光沢のある赤褐色の種子がはぜる。生薬名 七シチ葉ヨウ樹ジュ(葉・樹皮・果実)薬効・利用方法 蕁麻疹、痔などの止血剤として、樹皮を濃い目に煎じて、煎液を患部に塗布する。寄生性皮膚病たむしなどには、若芽に出る粘液を患部に塗布するか、種子を砕いたものとセンブリを等分量、水から濃く煎じ、その煎液で患部を洗う。しもやけや水虫には、種子の粉末を水で練り患部に塗布する。調製法 春4月頃に葉の若芽の粘液をそのまま利用し、樹皮は夏に採取して日干し、種子は秋にとって日干しにする。和名 栃分布 日本各地生育地 山地、街路樹などにも植栽される。薬用部位 葉、樹皮、果実花期 初夏(6月頃)果実期利用部位茎利用部位葉 樹 皮 果 実トクサ科トクサEquisetum hyemale L.ムクロジ科トチノキAesculus turbinata Blume花部