ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論イイリソウ特 徴 多年草で草丈は15 ~ 35cm。根生葉は長柄があり2回3出葉、小葉は卵形で先は尖り縁にはとげ状の毛がある。花期に茎の先に淡紫色の花を数個つける。花弁は四枚だが退化して長い距がある。薬用として用いられる同属種でトキワイカリソウは北陸地方から山陰地方の日本海側に分布する。福井県以西では花が紅紫色のものが目立ち、北陸では白花が多い。常磐の名のとおり、根出葉は冬にも枯れない。キバナイカリソウは本州近畿地方以北、北海道、朝鮮半島に分布し花は淡黄色。ホザキイカリソウは中国原産で花序の形が穂のような形になる。天保年間頃日本に伝わったと言われている。この植物こそ三枝九葉草で、中国故事に基づく植物である。生薬名 淫イン羊ヨウカク(地上部)効 用 強精・強壮薬として神経衰弱、健忘症、強精、強壮などに用いられる。1日量8~ 10g を煎じて3回に服用する(陰萎・健忘症)。又は、地上部を約100 ~ 200g 刻んでグラニュー糖100g とホワイトリカー1.8 Lに約3か月漬けてから1回20mL を服用する。調製法 6月頃、地上部を刈り採り、水洗後刻んで乾燥する。※ 【日局】 本品はEpimedium pubescens Maximowicz、Epimedium brevicornuMaximowicz、Epimedium wushanense T. S. Ying、ホザキイカリソウEpimediumsagittatum Maximowicz、キバナイカリソウEpimedium koreanum Nakai、イカリソウEpimedium grandiflorum Morren var. thunbergianum Nakai 又はトキワイカリソウEpimedium sempervirens Nakai(Berberidaceae)の地上部である。利用部位和名 碇草、錨草分布 本州、北海道生育地 丘陵や山麓などの林下薬用部位 地上部花期 春イカリソウ地上部メギ科イカリソウEpimedium grandiflorum C.Morren var.thunbergianum (Miq.) Nakai和名は「碇草」または「錨草」であり、花の形から名付けられた。別名では植物の形状から三枝九葉草の名を当てている。サンシクヨウソウといい、茎の先が3本に分かれ、さらにそれぞれの枝に3枚の葉がついて、全部で9枚の葉をつけることを意味する。生薬名では淫羊といいますが、これは中国の古い書物に起因します。「西川(四川省西部)に淫羊という動物がいて、一日に百回も交合する。これはという植物を食べているからである」とあり、その薬用効果に注目して生薬名がついたと言われています。イカリソウの生薬トキワイカリソウ