ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論ツツルニンジン/ツルマサキ特 徴 つる性の多年草。塊根は紡錘形、経年で大きくなる。全草に独特の香りがあり、茎を折ると白い液が出る。葉は茎の側枝に4枚集まってつき長楕円形から狭卵形。花期には、側枝の先に鐘形の花を1個下向きに開く。花冠の外面は淡緑色、内面には紫褐色の斑紋がある。生薬名 山サン海カイ螺ラ(根)薬効・利用方法 抗疲労、血圧下降、鎮咳作用などが報告されている。去痰には、乾燥した根1回量5~8g に水300mL を加え、1/3 量まで煎じて服用する。切り傷には、茎や葉を切って出た乳液を患部に塗布する。調製法 8~9月に根を採取し、水洗い後輪切りにして日干しにする。和名 蔓人参分布 日本各地生育地 山野の林縁など薬用部位 根花期 夏~秋(8~ 10 月)花期特 徴 常緑つる植物。茎は気根を出し他物によじ登り長さ10m 以上、径7cm 位になる。葉は楕円形でマサキより細く、質は厚く鈍い光沢がある。花期には、若枝の葉腋に集散花序をつけ、淡緑色の小花を開く。さく果は橙色の仮種皮のある種子を出す。生薬名 扶フ芳ホウ藤トウ(茎葉)薬効・利用方法 民間的に止血・消炎薬として吐血、打撲傷、骨折、腰膝疼痛、月経不順、傷による出血などに用いられ、扶芳藤を水で煎じて服用する。また酒に浸して服用してもよい。外用には、生の茎葉をつき潰したものを患部に塗布する。調製法 常緑樹だから必要時に採取し、水洗い後日干しにする。または生で用いる。和名 蔓柾分布 日本各地生育地 山地薬用部位 茎葉花期 初夏(6~7月)果実期利用部位根利用部位茎 葉キキョウ科ツルニンジンCodonopsis lanceolata (Siebold etZucc.) Trautv.ニシキギ科ツルマサキEuonymus fortunei (Turcz.) Hand.-Mazz.根