ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ツツメクサ/ツユクサ特 徴 一年草または越年草で、草丈は高さ2~ 15cmになる。株元から分枝して束生する。茎の上部や花柄、萼には腺毛がある。葉は対生し、やや厚い線形で先は尖り、鳥の爪に似る。花期には、葉腋に白色5弁花を1個ずつ開く。生薬名 漆シッ姑コ草ソウ(全草)薬効・利用方法 民間的に利尿・消腫などの効果があることが知られている。たむし、打撲傷などに、乾燥全草を茶碗に軽く1杯とり、適量の水を加えて煎じ、煎液で患部を洗う。でき物には、漆姑草1日量10 ~ 15g を煎じて服用するか、粉末にしたものを服用する。生の全草を突き潰したものに糸瓜の葉汁を加え、菜種油で調整したものは漆による皮膚炎に著効があるといわれている。調製法 春~夏の開花期に全草を採取し、水洗いしてから日干しにする。又はそのまま使用する。※ 近縁種のハマツメクサも薬用として同様に用いられる。和名 爪草分布 日本各地生育地 庭や路傍など薬用部位 全草花期 春~夏(3~7月)開花期特 徴 一年草で、草丈は30 ~ 50cm になる。茎の下部は地を這ってよく分枝し、節から根を出して増える。葉は互生し、卵状披針形で基部は膜質の鞘になって茎を抱く。花期には、2つ折れになった船形の苞に包まれた花序をつける。花弁は3個のうち2個は大きく、鮮やかな青色でよく目立ち、1個は白色で小さい。生薬名 鴨オウ跖セキ草ソウ(全草)薬効・利用方法 民間的に解熱・消炎・止瀉などの作用があるとされる。解熱には、鴨跖草1回量4~6g を煎じて1日3回を限度に服用し、熱が下がらなければこれを繰り返す。下痢止めには、1日量10 ~ 15g に水400mL を加え、300mL になるまで煎じて1日3回に服用する。調製法 開花期に全草を採取し、水洗い後、蒸してから日干しにする。※ 花弁は染料としても利用され、京都の友禅染の下絵を描くのに用いられた。ツユクサの花の色素は白い布地に青色に描かれるが、水に浸すと脱色する。和名 露草分布 日本各地生育地 路傍や草地など薬用部位 全草花期 夏~秋(6~9月)開花期利用部位全 草利用部位全 草ナデシコ科ツメクサSagina japonica (Sw.) Ohwiツユクサ科ツユクサCommelina communis L.