ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論チチャノキ/ツチアケビ特 徴 常緑小高木で、人工的に刈り込まなければ高木になる。幹は束生し、新枝は緑色で細かい毛があり、次年枝は褐色となる。葉は互生し、細い楕円形で鋸歯がある。薄い革質で、表面は光沢がある。花期には、枝先の葉腋に白色花を1~3個開く。果実はさく果で、暗褐色の大きな種子を結ぶ。直径2~3cm の白い花が下向きに咲く。生薬名 茶チャ葉ヨウ(葉)薬効・利用方法 茶の渋には収斂作用があり、下痢に効果がある。下痢には緑茶の粉末と乾燥した生姜の粉末を同量併せたもの3~6g を白湯で服用する。2煎以後の茶は口中のうがい、喉の腫れ、風邪の予防に活用される。緑茶が壊血病に効果があることは古くから知られている。調製法 若葉をつみとり、短時間せいろで強く蒸す。その後さらに熱を加えながら、手でもんでよりをかけて、最後に火入れといわれる加熱をして茶をつくる。和名 茶分布 中国西南部原産生育地 栽培され、ときに野生化している。薬用部位 葉花期 秋(10 ~ 11 月)開花期特 徴 多年草で、花茎の高さ30 ~ 50cm で、ときには1m になる。葉緑素が無く全体が褐色である。茎は太く直立し、所々に鱗片葉がある。花期には、枝先に総状花序をつけ黄褐色の花を多数開く。果実は肉質で赤くなり、垂れさがる。熟しても裂開しない。生薬名 土ド通ツウ草ソウ(果実)薬効・利用方法 強壮、強精、利尿に効果があり、1日量10 ~ 15g に水300mL を加え、1/3 量まで煎じて3回に服用する。調製法 秋に果実を採取して日干しにする。※ ラン科植物であり、元々の個体数は極めて少ない。また、腐生植物のため保全や移植が難しく、近年未熟な植物体や開花した花がシカに食べられる被害も見受けられる。種子ができないことになり、個体の更新が難しく京都府のカテゴリーでは「準絶滅危惧種」に指定されている。和名 土あけび分布 日本各地生育地 落葉樹林下に生え、腐生の菌糸に寄生する。薬用部位 果実花期 夏(6~8月)開花期利用部位葉利用部位果 実ツバキ科チャノキCamellia sinensis (L.) Kuntzeラン科ツチアケビCyrtosia septentrionalis (Rchb.f.)Garay種子果実