ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論タタニウツギ/タネツケバナ特 徴 落葉低木で、樹高は2~5m、根元から分枝し株立ち状になる。葉は対生し、葉身は楕円形または卵状楕円形。表は毛が少ないが、裏面は白っぽい毛が密生する。葉縁には細鋸歯がある。花期には、本年枝の先端や葉腋に散房花序を出し、淡紅色または紅色の花を2~3個開く。花は漏斗型で先は5裂する。薬効・利用方法 健康茶として利用する。日干しにした葉を水に浸してから、約10 分間蒸した後、日干しにして保存したものを煮立てて飲用する。またウツギ飯の食材とする。調製法 開花前の若葉をとり、水洗後日干しにする。※ 花色が美しいため、古くから庭園などに鑑賞目的で植栽されることも多いが、一方、材木を葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことや、花が燃えるように美しく、花の時季には辺り一面が山火事になったように見えることからかカジバナ(火事花)、シビトバナ(死人花)、ソウシキバナ(葬式花)などの異名があり、忌み嫌われている地方もある。和名 谷空木分布 北海道、本州の主に日本海側生育地 山地薬用部位 開花前の若葉花期 初夏(5~6月)開花期特 徴 越年草で、草丈は10 ~ 30cm になる。茎は上部で分枝し、下部は普通は暗紫色を帯びて短毛がある。葉は互生し羽状に深裂する。下方の葉は7~ 10 枚の小葉に分かれ、頂小葉はやや大形。側小葉は狭長楕円形から倒卵形。花期には、茎頂に総状花序をつけ、白色の小花を多数開く。長角果は無毛で長さ約2cm、熟すとはじけて2裂する。生薬名 砕サイ米ベイ薺サイ(全草)薬効・利用方法 むくみ、腫れ物、咳止めなどには、種子1回量2g を煎じて服用する。尿道炎、膀胱炎、こしけなどには、乾燥した全草1日量10 ~ 20g に水400mL を加えて、半量まで煎じて服用する。でき物には、新鮮な葉を潰して患部に塗布する。調製法 開花期に全草を採取し、水洗いしてから刻んで日干しにする。5月に熟した果実を採り、干してから種子を集めて乾燥する。※ タネツケバナ属は世界中に100 種以上知られており、若葉が食用になるものが多い。七草がゆの際には、ナズナと間違えられる例もある。果実の形が違うので判別は難しくないが、別に毒はないし食べられるので間違えても実害はない。タネツケバナは少し辛味があり、クレソンと同様生で食べられる。和名 種付花分布 日本各地生育地 水田、溝のあぜ、水辺の湿地など薬用部位 種子、全草花期 春(3~5月)開花期利用部位開花前の若 葉利用部位全 草スイカズラ科タニウツギWeigela hortensis (Siebold et Zucc.)K.Kochアブラナ科タネツケバナCardamine scutata Thunb.花部