ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論タタチシオデ/タチツボスミレ特 徴 多年草で、草丈は1~2m になる。葉は互生し、葉身は広楕円形または長楕円形で、葉の裏面は粉白色を帯び光沢がない。雌雄異株。花期には、茎上部の葉腋から長い柄のある半球形になる散形花序を出し、黄緑色の小花を開く。果実は球形の液果となり、黒色に熟し、粉白色を帯びる。生薬名 馬バ尾ビ伸シン筋キン(根茎及び根)薬効・利用方法 筋肉のこわばりを除き、血液循環を改善し、痛みを止める作用があるとされ、腰痛、関節痛、無月経の治療に用いられ、1日量6~ 12g に水600mL を加え、半量まで煎じて服用する。調製法 6~8月に採取し、水洗いしてから日干しにする。※ 類似植物シオデとの区別点は、シオデは開花期が夏であるのに対しタチシオデは春。葉の裏面に光沢があって緑色なのがシオデ。光沢がなく緑白色で直立し、つる状に伸びるのがタチシオデ。和名 立牛尾菜分布 本州、四国、九州生育地 山野薬用部位 根茎及び根花期 春(5~6月)開花期特 徴 有茎性の多年草で、茎は花後に草丈20cm 位になる。葉は心臓形で葉縁に低い鋸歯がある。果実期の茎葉はやや先が細長い。葉柄があり、基部に細くて深裂する一対の托葉がある。花はふつう淡紫色だが、濃淡・色調など変異が多い。生薬名 地ジ黄オウ瓜カ(全草)薬効・利用方法 清熱・解毒薬として用いられ、生の全草をついて塗布する。または、粉末を散布する。慢性喉痛には、全草をつぶして蜂蜜を加え服用する。腫れ物にはつぶして塗布する。打撲腫痛には、新鮮な全草を繊維状にして、酒を加えかき混ぜ患部を包み込む。調製法 開花時に全草を採取し、水洗後日干しにするか、生のまま利用する。※ 日本に自生するスミレの種は非常に多いが、タチツボスミレは日本で最も普通に見られるスミレである。和名はスミイレを略したもので、花の形が大工の使う墨つぼに似るため。和名 立坪菫分布 日本各地生育地 山地や野原など至る所薬用部位 全草花期 春(4~5月)開花期利用部位根 茎 根利用部位全 草サルトリイバラ科タチシオデSmilax nipponica Miq.スミレ科タチツボスミレViola grypoceras A.Gray var.grypoceras新芽とつぼみ花部