ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論アアンズ特 徴 落葉高木で、樹高は5m 位になる。花は昨年の枝につき、葉より早く淡紅色や白色の五弁花を開く。葉、花ともにウメに似ているが、花期はやや遅く花色も淡紅色である。果実は熟して黄赤色となり食用とする。表面には紫褐色の斑点があり、果肉は黄赤で中央部の核は熟すと容易に分離する。核の中には種子があり薬用に用いる。生薬名 杏きょう仁にん(種子の中の仁 局※)効 用 鎮咳・怯痰薬として喘息、咳、呼吸困難、身体の浮腫などに用いる。1日量3~5g を煎じて3回に服用する(喘息、咳)。一般に漢方方剤として処方され、単味で使われることは少ない。又、日局「杏仁水」の原料である。多量に服用すると青酸中毒を起こすので小児の投与は避けたほうがよい。調製法 6~7月頃、種子を割り中の仁を採り乾燥する。※ 【日局】 本品はホンアンズPrunus armeniaca Linne、アンズPrunusarmeniaca Linne var. ansu Maximowicz又はPrunus sibirica Linne(Rosaceae)の種子である。本品は定量するとき、換算した生薬の乾燥物に対し、アミグダリン2.0%以上を含む。杏子にまつわる故事「神仙伝…董奉」によると、昔中国の医師であった董奉は患者から謝礼をとる代わりにアンズの木を植えさせた。数年で立派なアンズの林ができ、自らを董仙杏林と称したという。この故事にちなみ、医師の異称を杏林というようになった。利用部位種子の中の仁和名 杏子分布 中国北部の原産生育地 果樹として栽培される。薬用部位 種子の中の仁花期 春(3~4月)アンズの生薬開花期果実期バラ科アンズArmeniaca vulgaris Lam. var. ansu (Maxim.)T.T.Yu et L.T.Lu