ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論タタカノツメ/タチアオイ特 徴 落葉小低木で、樹高は3~5m になる。枝は短枝が発達する。葉は互生し多くは短枝の先に集まってつき、長柄のある三出複葉だが、ときに単葉のものもある。雌雄異株。花期には、短枝の先に散形花序をつけ、小さな黄緑色の花を多数開く。果実は液果で、9~ 10 月に黒紫色に熟す。薬効・利用方法 利尿薬として小便不利などに用いられ、乾燥した若葉1日量10 ~ 15g に水400 ~ 600mL を加えて、半量まで煎じて1日3回に分けて服用する。秋期の黄葉は芳香性物質のマルトールを含み、抽出して食品の香料に用いられる。調製法 春に若葉を採取し、洗って刻み、日干しにする。※ 春先の新芽は山菜として利用される。天ぷらや茹でてアク抜きし浸し物、和え物、味噌汁の実などに調理する。コシアブラに似た味で美味。和名 鷹爪分布 日本各地生育地 日当たりのよい山地薬用部位 若葉花期 春(5~6月)開花期特 徴 二年草で、草丈は2.5 m位になる。茎は直立し全体に硬毛で覆われる。葉は互生し、長柄があり、円形で浅く5~7裂する。花期には、葉腋から短い柄のある大型の花を総状につける。花色は紅、濃紅、淡紅、白、紫色など園芸品種が多く、八重咲きのものもある。径約10cm の花を腋えき生せいする。一重咲きと八重咲きがあり、花色は赤、藤桃、桃、淡黄、白色などがある。生薬名 蜀ショク葵キ花カ(花)、蜀ショク葵キ根コン(根)薬効・利用方法 花は利尿、小児風疹、心気不足に用いられ、茎葉は腹痛、下痢、創傷、血尿、子宮炎に用いられ、根は腸炎、尿閉、結石、赤痢、神経痛などに用いられる。利尿には、蜀葵花を4~8g を1回量として、根は10g を1回量として、水300mL を加え半量まで煎じて服用する。腸炎には、葉及び根を煎じて服用する。吐血には、根を酒で煮て食し、またこしけの多いものには根と猪肉を煮て食べる。分娩の促進には種子、滑石を粉末にして服用する。妊婦は花及び種子を服用してはならない。調製法 花は夏~秋の開花期に採取して日干しにする。根も開花期に採取し、手早く水洗いして日干しにする。和名 立葵、蜀葵分布 地中海沿岸地方の原産生育地 観賞用に庭に栽培される。薬用部位 花、茎葉、根花期 夏(6~8月)開花期利用部位若 葉利用部位花 茎 葉 根ウコギ科タカノツメGamblea innovans (Siebold et Zucc.)C.B.Shang, Lowry et Frodinアオイ科タチアオイAlthaea rosea (L.) Cav.果実部花部