ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論タダイモンジソウ/タカサブロウ特 徴 多年草で、草丈は5~ 40cm になる。葉は根生して長柄があり、葉身は腎状円心形で葉縁は5から多数に浅裂する。花期には、株元から花茎を出し集散花序をつけ、多数の白い左右相称花をつける。5個の花弁のうち、下側の2個は大きく垂れ下がり不同、上側の3個の花弁は下側の花弁よりも小さい。披ひ針しん形または長ちょう楕だ円えん形。薬効・利用方法 むくみのときの利尿剤として、1日量5~10g に水400mL を加えて、半量まで煎じて1日3回空腹時に服用する。中耳炎の治療には、新鮮な全草を突き潰して得た汁を耳の中にたらす。調製法 花期に全草を採取し、水洗い後日干しにする。または新鮮なものをそのまま使用する。※ ユキノシタに近い種類で、花がよく似ている。ユキノシタの花は初夏に咲き、上側の3花弁にそれぞれ赤い斑点があるのに対し、ダイモンジソウは夏?秋に開花し、上側3花弁に赤い斑点はない。大文字草の名は上側の3花弁は小さく、下側2花弁は左右に大きく開いていて、大の字を思わせるような形になっているため。和名 大文字草分布 日本各地生育地 山地渓谷沿いの岩上や滝の近くの岩壁などの湿った地薬用部位 全草花期 夏~初冬(7~ 11 月)開花期特 徴 一年草で、草丈は10 ~ 60cm になる。茎は直立または斜上し、全体に短い剛毛がある。葉は対生し披針形から楕円形。花期には、枝先の葉腋に短い花柄を伸ばし頭花をつける。まわりに白色の舌状花が2列に並び、内側に緑白色の筒状花がつく。生薬名 墨ボ旱カン蓮レン、鱧レイ腸チョウ薬効・利用方法 民間的に、止血剤として血尿、血便に用いられ、1日量3~ 10g に水600mL を加え、半量まで煎じて1日3回に服用する。ただれ目には、この煎液で洗眼する。調製法 夏の開花期に全草を採取し、水洗いしてから日干しにする。※ 古名はタタビラ、タタビラソウと呼ばれた。皮膚や眼のただれをタタビラと称し、ただれの症状に用いたところに由来する。※ 夏にこの茎を析ると断面が黒くなって乾く。これはウェデロラクトンという成分が、含有する酵素の酸化を受けて黒色化するためで、墨旱蓮の漢名はこのことに由来する。植物を潰して出る汁はすぐ黒くなり、毛染め剤として用いられた。和名 高三郎分布 本州、四国、九州生育地 水田や路傍など薬用部位 全草花期 晩夏(7~9月)開花期利用部位全 草利用部位全 草ユキノシタ科ダイモンジソウSaxifraga fortunei Hook.f. var. alpina(Matsum. et Nakai) Nakaiキク科タカサブロウEclipta thermalis Bunge花部