ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論タダイコンソウ/ダイズ特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 100cm になる。根生葉は羽状複葉で、頂小葉は大きく倒卵形から円形、下部の側小葉は非常に小さくダイコンの葉に似る。花期には、茎の先に黄色の5弁花を数個開く。花期後、花柱は伸長する。果実は先がカギ形に曲がった痩果になる。痩果の集まった集合果は球形。生薬名 水スイ揚ヨウ梅バイ(全草)薬効・利用方法 民間的に強壮・発汗・利尿・消炎薬として腎臓障害による浮腫、糖尿病、夜尿症などに用いられる。腎臓起因の浮腫、夜尿症には、水揚梅1日量10 ~ 15gに水400mL を加え、半量まで煎じて1日3回に服用する。糖尿病には水揚梅15g に山薬10g を加えたものを煎じて服用する。湿疹や腫れ物には、煎液や生の葉を潰したものを患部に塗布する。根を1日量10g を煎じたものは強壮薬になる。調製法 開花期に根を付けた全草を採取して、水洗い後、風通しのよい所で陰干しにする。和名 大根草分布 日本各地生育地 山野、路傍など薬用部位 根を含む全草花期 初夏~夏(6~8月)開花期特 徴 日本を含む東アジアに広く野生するツルマメ(蔓豆) が原種であると考えられている。一年草で、草丈は50 ~ 100cm になる。花期には、葉腋から花柄を出し総状花序をつけ、白、赤紫または紫色の蝶形花を開く。果実は長い莢で、中に1~4個の種子を生じる。種皮の色は品種により黒色(クロマメ)、緑色(リョクズ)、黄白色などさまざまで、栽培品種が多数ある。生薬名 黒大豆、豆ズシ薬効・利用方法 鎮咳、解熱には、黒大豆1日量約20g に水300mL を加えて、半量まで煎じて数回に分けて服用する。解毒、利尿、鎮痛には大豆黄巻5~ 10g を1回量として300mL の水で、半量まで煎じて服用する。胃もたれ、消化不良には、豆1日量8g を煎じて服用する。また、調理に常用すれば高血圧、動脈硬化、肥満、心臓病、疲労回復などに効果があるといわれている。調製法 クロマメの種子を収穫し、日干しにして乾燥する。豆は黒大豆を納豆のように醗酵して乾燥する。大豆黄巻は、種子を発芽させもやし状になったものを乾燥する。和名 大豆分布 日本各地生育地 畑地で栽培される。薬用部位 黒大豆の種子花期 夏(8月頃)畑の生育状態利用部位全 草利用部位黒大豆の種子バラ科ダイコンソウGeum japonicum Thunb.マメ科ダイズGlycine max (L.) Merr. subsp. max花部