ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論セセッコク/セリ特 徴 常緑の多年草で、草丈は20cm 位になる。茎は棒状で直立または半懸垂状に群生し、緑色または緑褐色で、多くの節がある。葉は厚肉で光沢のある濃緑色、茎の上部に互生する。葉身は広披針形で先は丸く、基部は長鞘状となって茎を抱く。花期には、各節に淡い芳香を放つ花を開く。普通は白色花であるが、淡紅色種もある。生薬名 石セッ斛コク(茎)薬効・利用方法 解熱・消炎・強壮・健胃薬として熱病による口渇、食欲不振、胃腸障害、陰萎などに用いられ、石斛1日量 約2g に水300mL を加え、半量まで煎じて服用する。中国では朝鮮人参と同様に強精・強壮薬に用いられ、また美声薬として重用されたといわれる。漢方では石斛湯、石斛清胃湯などに配剤される。調製法 花がまだ蕾の頃に全草を採取し、日干しにする。※ 古くから薬用として用いられ、記紀神話の医療神である少彦名命(すくなひこなのみこと)にちなみ、少名彦薬根(すくなびこのくすね)の古名も持つ。和名 石斛分布 岩手県以南、四国、九州生育地 森林内の岩上や樹上に着生する。薬用部位 茎花期 春~初夏(5~6月)葉の状態利用部位茎ラン科セッコクDendrobium moniliforme (L.) Sw.特 徴 多年草で、草丈は20 ~ 50cm になる。植物体には特有の香気があり、食用の歴史は古い。秋に匍匐枝の節から新苗を出して越冬する。葉は2回羽状に裂ける。花期には、花柄を伸ばし茎頂に複散形花序をつけ、白色から淡桃色の小さな5弁花を開く。生薬名 水スイ芹キン(全草)薬効・利用方法 去痰・利尿・食欲増進・緩下などには、乾燥した水芹10 ~ 20g を煎じて服用する。神経痛、リュウマチなどには、茎葉二~三握りを布袋に入れ浴湯料にするとよい。小児の解熱には、生の搾り汁1回量に2~4mL を飲ませるとよい。調製法 春~夏の花期に全草を採取し乾燥する。浴湯料用の茎葉は陰干しにする。※ 春の七草の代表ともいえる草で、さっと茹でて浸し物や和え物で食べる。また鍋物では、鴨の味とセリがよく調和するので、鴨芹なべ焼が有名だが、煮すぎると、アクが強いためか味が落ちる。和名 芹分布 日本各地生育地 水辺や湿地、食用として栽培される。薬用部位 全草花期 夏(7~8月)開花期利用部位全 草セリ科セリOenanthe javanica (Blume) DC.花部