ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ススミレ/セイヨウオトギリソウ特 徴 多年草で、草丈は7~ 11cm になる。地上茎はなく、根茎は短く、茶褐色の根がある。葉は花後生長し、葉身は三角状披針形から長楕円形など、生長に応じて変化する。花期には、株元から花柄を伸ばし、茎頂に1個の花を開く。濃紫色(まれに白色で、紫色の筋が入るものもある)で側弁の内側に普通は白いひげ毛がある。生薬名 紫シ花カ地ジ丁チョウ(全草)薬効・利用方法 民間で解毒・抗炎症薬として各種腫物などに用いられ、生の全草を塩でもみ潰して塗布する。または乾燥品を1回2~6g を水400mL で半量に煎じて服用する。調製法 花期に全草を採取し、水洗い後日干しにする。または、生のまま使用する。近縁種 地丁としては、ノジスミレなど他のスミレ属の植物も同様に用いる。ノジスミレは、側弁の内側に毛はなくスミレより小形。※ 春に若葉を摘み、茹でて和え物や汁の実にして食べる。多少粘液性で、根をすりつぶすととろろ状になる。和名 菫分布 日本各地生育地 山野や路傍の日当りのよい所薬用部位 全草花期 春(4~5月)開花期利用部位全 草スミレ科スミレViola mandshurica W.Becker特 徴 多年草で、草丈は60 ~ 80cm になる。茎は直立して上部で多数分枝する。葉は対生で葉柄は無く、披針形で先は丸い、葉縁は全縁。花期には、明るい黄色の5弁花の頭状花を房状につける。生薬名 セント・ジョーンズ・ワート(St.John’s wort)薬効・利用方法 欧米の民間療法または伝統療法として、うつ病、不安神経症、睡眠障害に用いられており、乾燥した花を2~5g、熱湯に浸して数分おいてから飲用する。全草は、喀血、吐血、リュウマチによる骨痛、などに用い、1日量10 ~ 15g を煎じて服用する。そのほか、胃・腸カタル、黄疸、水腫などにも用いる。調製法 真夏の時期に黄色の頭状花を摘み取り、天日で乾燥させる。全草は開花期に採取し、水洗い後日干しにする。※ 多くの薬剤との相互作用を有し、薬剤の意図する効果を阻害することが研究で示されている。抗うつ剤、経口避妊薬、シクロスポリン(免疫抑制剤)、ジゴキシン(心臓病薬)、インジナビル(HIV 感染症治療薬)、イリノテカンおよび、可能性としてその他の抗がん剤、抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタールなど)、ワルファリン(血液凝固防止薬)など。また、日光アレルギー皮膚炎の原因植物の一つでもある。和名 西洋弟切草分布 ヨーロッパ原産生育地 各地の草地で野生化している。薬用部位 花部花期 夏(8月頃)開花期利用部位花オトギリソウ科セイヨウオトギリソウHypericum perforatum L. subsp.perforatum側弁の内側に白毛がある