ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ススギナ/スベリヒユ特 徴 夏緑性のシダで、草丈は20 ~ 40cm になる。根茎は地中を長く匍匐し、節から地上茎を分出する。地上茎には胞子茎と栄養茎の2型があり、早春に胞子茎が出たあとに栄養茎が出る。胞子茎はつくし(土筆、筆頭菜)ともいう。栄養茎は緑色で、節から鞘状に合着した舌状葉と、節のある枝を輪生する。生薬名 問モン荊ケイ(栄養茎)薬効・利用方法 民間で利尿、鎮咳、解熱、回虫駆除薬として用いられ、乾燥全草1日量5~ 10g に水300mL を加えて、1/3 量まで煎じて服用する。皮膚疾患、漆かぶれには、煎液で患部を洗うか、スギナの生の汁を塗布する。調製法 5~7月に栄養茎を採取し、水洗い後日干しにする。生の葉は必要時採取する。※ 胞子茎であるツクシは古代から食用され、江戸時代にはスギナも料理に用いられた。明治天皇がことのほかツクシ料理を好まれたので、明治の中ごろ、福羽イチゴで有名な福羽逸人が宮内省新宿御苑でツクシの促成栽培に成功したとの記録も残されている。全草にアルカロイドを含有するため多食は禁物。和名 杉菜分布 日本各地生育地 野、路傍、市街地など至る所薬用部位 栄養茎栄養茎利用部位栄養茎トクサ科スギナEquisetum arvense L.特 徴 一年草で、草丈は15 ~ 30cm になる。茎は分枝し地面を這い、円柱状で軟質、多肉で紫赤褐色になる。葉は互生し、倒卵状楕円形で先は円く、基部はくさび形で短柄となる。花期には、枝の先端部の葉腋に黄色の小花を3~5個開く。生薬名 馬バ歯シ逍??筧ケン(全草)薬効・利用方法 消炎・消腫・利尿薬として血痢、淋病、痔疾などに用いる。利尿には、1 日量5 ~ 10g に水400mL を加え、半量まで煎じて服用する。イボとりには、生の全草に塩を加えてすりつぶした汁を患部に塗布する。毒虫のかゆみなどには、生の葉の汁液をすり込む。膀胱炎には、全草の生汁を絞って服用するとよい。調製法 夏に全草を採取し、水洗い後日干しにする。生の葉は必要時採取して使う。和名 滑?分布 日本各地生育地 田畑、路傍、庭など至る所薬用部位 全草花期 夏(6~9月)旺盛な生育期利用部位全 草スベリヒユ科スベリヒユPortulaca oleracea L.胞子茎