ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

アアカマツ〈日本薬局方収載植物〉高浜町の薬草各論ミガサユリ特 徴 多年草で、草丈は約50cm。葉は線状披針形で、中部では3~5枚輪生し上部では互生する。上部の葉は先がかぎ形に曲がる。花期には、茎頂に2~5個の鐘状の花を下向きに開く。花被片は淡緑色の6枚で、外側は淡黄緑色、内側には紫色の網目模様がある。地下に鱗茎を持ち、梅雨頃に地上部が枯れて休眠する。生薬名 貝バイ母モ(鱗茎 局※)効 用 漢方では鎮咳、去痰、排膿薬として咳止め、痰切りなどに用いられて、滋陰至宝湯、清肺湯など各種の処方に配合される。民間的には咳、痰切りに、1回量1~3g に少量の砂糖を加えて煎じて、温かいうちに服用する。鱗茎にアルカロイドのフリチン、フリチリン、フリチラリン、ベルチシン、ペイミン、ペイミニン、配糖体のペイミノサイドなどを含み有毒なため、一般の使用は注意を要する。調製法 5~6月頃、茎葉が枯れる前に掘り採り、鱗片をはがして水洗いしながら外側のコルク皮を捨てて乾燥する。生薬原料としての加工は、表皮を除いて石灰を混ぜ合わせた後乾燥する。※ 【日局】 貝母 本品はアミガサユリFritillaria verticillata Willdenow var.thunbergii Baker(Liliaceae)の鱗茎である。利用部位鱗 茎和名 編笠百合分布 中国原産生育地 薬用や観賞用として栽培される。薬用部位 鱗茎花期 早春アミガサユリの生薬バイモさく果開花時ユリ科アミガサユリFraitillaria verticillata Willd. Var. thunbergii (Miq)Baker