ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論シシラン/シロザ特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 70cm になる。地下に偽球茎があり、古い偽球茎と連なる。葉はササの葉形で3~5枚互生する。花期には、1本の花茎が伸長し、茎の先に紫紅色の花を数個まばらにつける。花は白色、桃色、紫紅色で美しい。生薬名 白ビャッ岌キュウ(鱗茎)薬効・利用方法 止血・排膿・粘滑・緩和薬として肺結核の喀血、吐血、鼻血などに用いられ、白岌1日量3~10g を水400mL で半量まで煎じ、1日3回に分けて服用する。火傷、ひび、あかぎれなどには、粉末にしたものをゴマ油で練って患部に塗布する。創傷には、粉末または白岌の煎液を浸したガーゼで患部を覆う。調製法 8~ 11 月頃に掘り採り、茎、ひげ根を除き、水洗いした後、蒸してから外皮をはいで、天日で乾燥させる。和名 紫蘭分布 本州、四国、九州生育地 日の当たる湿った岩上や湿原、栽培される。薬用部位 鱗茎花期 春(5~6月)開花期利用部位鱗 茎ラン科シランBletilla striata (Thunb.) Rchb.f.特 徴 一年草で、草丈は0.6 ~ 1.5m になる。若葉や葉の裏面は白い粒状物に覆われ、白っぽく見える。茎葉は下部の葉は菱状卵形~卵形、上部の葉は細長く、葉縁に不ぞろいの歯牙がある。花期には、茎頂に穂状花序を出し、黄緑色の小花を多数開く。生薬名 小ショウ藜レイ(全草)薬効・利用方法 虫刺されには、生の葉を洗って汁をしぼり、これを患部に塗布する。寄生性皮膚病には、乾燥した茎葉10g を適量の水で煎じ、この汁で患部を洗う。イボとりには、茎を黒焼きにし、その5~ 10g を水400mLで濃く煎じ、この汁を患部に塗布する。調製法 生の葉は随時採取。葉、茎は、夏~秋に採取して刻み、日干しにして乾燥させる。和名 白藜分布 ユーラシア原産生育地 畑や路傍、荒れ地など薬用部位 茎葉花期 秋(9~ 10 月)葉の状態利用部位茎 葉ヒユ科シロザChenopodium album L.