ブックタイトル青葉山植物図鑑

ページ
147/268

このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている147ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論シシラカシ/シラカンバ特 徴 常緑高木で、樹高は20m 以上になる。樹皮は緑黒色を帯び、滑らか。葉は互生して皮針形、表面は光沢があり、裏面は灰白緑色。花期には、雄花序は前年枝の葉腋または当年枝の基部に下垂し、雌花序は当年枝の上部に直立する。堅果は浅いお椀形の殻斗に包まれる。和名は材が白色であることによる。生薬名ショ子シ(種子)、ショ皮、ショ葉薬効・利用方法 子・皮・葉のいずれも膀胱内結石形成抑制作用・溶解作用があり、臨床的には水性エキスの胆石症、腎結石に対する治療例が多数報告されている。民間的には、葉、樹皮を煎じて服用する。種子は炒るか又は煮て服用する。調製法 夏季に樹皮、葉を採取し日干しにする。種子は秋に採取する。和名 白樫分布 宮城県以南、四国、九州生育地 山地や人家のまわりに植栽する。薬用部位 種子、樹皮、葉花期 晩春(5月頃)葉の状態利用部位種 子 樹 皮 葉ブナ科シラカシQuercus myrsinifolia Blume特 徴 落葉高木で、樹高は25m になる。山火事跡や崩壊地等に真っ先に侵入して林を形成するパイオニア植物の一つ。葉は三角状広卵形で先端は尖り、基部は広いクサビ形から心臓形で、葉縁には重鋸歯があり、長枝には互生し、短枝には1対つく。雌雄同株。花期には、葉の展開と同時に開花し、雄花序は尾状に垂れ下がり、雌花序は短枝の先に直立する。樹皮は白くて美しい。生薬名 樺カボ木ク皮ヒ(樹皮)薬効・利用方法 樹皮と小枝の水蒸気蒸留した抽出液はリュウマチ、関節炎、筋肉痛に効果があり、また、心を元気づけ、精神を鼓舞する働きもある。民間的には、疥癬に樹皮を煎じて患部を洗う。黄疸症状の初期には、乾燥葉1日量5~ 10g を水400mL で煎じ、食後3回に服用する。樹液を集めてドリンク剤にすれば滋養強壮の効果がある。調製法 夏期に採取し、水洗いしてこまかく刻み、日干しとする。葉は5~7月に採取、水洗いして陰干しに。和名 白樺分布 日本各地生育地 日当たりのよい山地薬用部位 樹皮、葉花期 春(4~5月)シラカバ林利用部位樹 皮 葉カバノキ科シラカンバBetula platyphylla Sukaczev var.japonica (Miq.) H.Hara