ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論シジャケツイバラ/ジュズダマ特 徴 落葉藤本で、茎はつる状に延びて1~2m になる。茎にかぎ状のとげが散生している。葉は互生して2回偶数羽状複葉で小葉は長楕円形、葉軸にも逆刺がある。花期には、枝先に総状花序をつけ、鮮黄色の花を多数つける。生薬名 雲ウン実ジツ(種子)、雲実根、四シ時ジ青セイ薬効・利用方法 種子の煎液は化膿性球菌、大腸菌、ある種の赤痢菌に対し抗菌作用がある。種子は清熱、殺虫の効果があり、根や根皮は風邪を去り、寒を散らす効果があるという。雲実を1日量3~6g を煎じて3回に服用する(マラリアの解熱)。感冒による咳、喉痛、身体疼痛や打撲傷には、根、根皮を煎じて服用したり、つき砕き粉末にして塗布。小児の口内炎には、葉を粉末にしたものをすりこむ。調製法 6~7月頃、豆果をとり、日干しにしてお くと殼が裂け、中から楕円形で、長さ1cm の黒褐色の種子が出てくる。これをよく日干しにする。和名 蛇結茨分布 本州山形県以南、四国、九州生育地 山野や河原薬用部位 種子、根、根皮、葉花期 初夏(4~6月)つぼみの状態利用部位種 子 根 根 皮 葉マメ科ジャケツイバラCaesalpinia decapetala (Roth) Alston var.japonica (Siebold et Zucc.) H.Ohashi特 徴 多年草で、草丈は1m 位になる。茎は下部で分枝し、太く直立する。葉は細長い披針形。花期には、上部の葉腋から長短不同の柄をもった穂状花序を数個束生する。包鞘は卵球形、灰白色で光沢がある。雌小穂はこの堅い包鞘に包まれ、外からは見えない。雄花序は総状で包鞘の先端から出る。果実が成熟するにつれて苞鞘は骨質化が進み、色も変化して硬くなる。生薬名 川セン穀コク(苞鞘を含めた果実)、川穀根(根)薬効・利用方法 消炎、利尿、鎮痛、水腫などに用いられ、1日量10 ~ 30g を砕き、水400mL を加えて半量まで煎じて服用する。関節リウマチ、神経痛、肩こりなどの鎮痛には、乾燥した根を1回2~5g に水300mL を加え半量まで煎じて服用する。調製法 10 ~ 11 月に完熟した果実を苞鞘をつけたまま採取し、日干しにする。※ 栽培種のハトムギと類似するが、種子の断面にヨウ素(ヨードチンキ)をつけるとハトムギは暗赤褐色、ジュズダマは青紫色になる。またハトムギは噛むと、歯に粘着するモチ性だが、ジュズダマはコメ性で歯につかない。和名 数珠玉分布 熱帯アジア原産生育地 水辺や湿地など薬用部位 苞鞘を含めた果実花期 夏(8~9月)果実期利用部位苞鞘を含めた果実イネ科ジュズダマCoix lacryma-jobi L.