ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ササワヒヨドリ/シオデ特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 80cm になる。茎の上部には縮毛が密生する。葉は無柄で対生しときに輪生し、葉身は披針形から楕円形まで変異があり、三行脈が著しく、深く3裂するものもある。花期には、茎頂に散房花序をつけ、淡紫色まれに白色の頭花を多数開く。生薬名 野ヤ馬バ追ツイ(地上部)、山蘭薬効・利用方法 解毒・鎮咳・去痰・降圧剤として気管支炎、高血圧などに用いられ、野馬追1日量10 ~ 20g を煎じて1日3回に服用する。調製法 花期に地上部を採取し、水洗い後日干しにする。※ ヒヨドリバナ属の植物は多くが薬用として用いられている。区別点は以下の通り。ヨツバヒョドリは節より3?4枚の葉を輪生する。フジバカマは、葉は対生し、葉に葉柄があり深く3裂、葉裏に腺点がなく葉質は厚い。ヒヨドリバナは、葉は対生し、常に葉柄があり、葉裏に腺点がある。和名 沢鵯分布 日本各地生育地 日当たりのよい湿地薬用部位 地上部花期 夏~秋(8~ 10 月)開花期利用部位地上部キク科サワヒヨドリEupatorium lindleyanum DC. var.lindleyanum特 徴 つる性の多年草で、茎は長く伸びて他物に巻きつく。葉は互生し、卵状長楕円形でやや厚くて光沢がある。葉柄基部に托葉の変形した巻ひげがあり、これで絡みつく。雌雄異株。花期には、葉腋から散形花序をつけ、淡黄緑色の小さな花を開く。雄花の花被片は淡黄色、雌花の花被片は紫緑色で反り返る。液果は球形で黒く熟す。生薬名 牛ギュウ尾ビ菜サイ(根茎、根)薬効・利用方法 民間的に関節痛、腰痛、筋肉痛、通経、血行促進に用いられ、1日量3~ 10g に水600mL を加え、半量に煎じて1日3回に服用する。調製法 6~8月頃に根と根茎を採取し、よく水洗してから日干しにする。※ シオデは山菜の雄として知られ、葉が開き始める前の若茎を手で軽く折れる部分から摘み取る。薄めの揚げ衣をつけて天ぷらにしたり、塩茹でして冷水で冷まし、浸し物、酢の物、和え物に調理する。その他サラダ、バター炒めなど洋風料理も美味。和名 牛尾菜分布 日本各地生育地 原野や山林の縁薬用部位 根茎、根花期 夏(7~8月)果実期利用部位根 茎 根サルトリイバラ科シオデSmilax riparia A.DC.花部新芽