ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ササルトリイバラ/サワグルミ特 徴 落葉藤本で、つるは2~3m 位になる。茎は緑色で硬く、まばらにとげがあり、節ごとに曲がる。葉は互生し、卵円形から楕円形、全縁で3~5脈があり、質は厚く光沢がある。雌雄異株。花期には、葉の展開と同時に葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数開く。果実は球形で10 ~ 11 月に赤く熟す。生薬名バッカツ(根茎)薬効・利用方法 解毒・消炎・利尿・清熱・清血に効果があるとされ、古来梅毒の要薬とされている。腫れ物、でき物、にきび、むくみなどに有効といわれ、漢方処方では解毒薬として慢性皮膚疾患、梅毒性皮膚疾患、水銀中毒皮膚炎などに応用される。乾燥した根茎10 ~ 15g を1日量として、コップ2杯の水を加えて半量になるまで弱火で煮詰め、濾した煎液を食間3回に分けて服用する。調製法 秋に採取し、水洗後細かく刻み日干しにする。和名 猿捕り茨分布 日本各地生育地 山野薬用部位 根茎花期 春(4~5月)開花期利用部位根 茎サルトリイバラ科サルトリイバラSmilax china L.特 徴 落葉高木で、樹高は10 ~ 20m、径1m 位になる。葉は羽状複葉で小葉は11 ~ 21 枚、卵状長楕円形から披針)形、葉縁に細かい鋸歯がある。花期には、雄花は尾状花序をつけ、新枝の基部の芽鱗の腋から垂れ下がる。雌花は包葉の腋に1個ずつつき、雌花序も下垂し、果時に伸長して長さ20 ~ 30cm に達する。薬効・利用方法 虫刺され、火傷、おできに用いられる。虫刺されには、生の葉をしぼり、その汁を患部に塗る。火傷、おできには、乾燥した葉を適当量の水で煎じ、この汁で患部を洗う。また、妊娠嘔吐の治療薬ユゴールの製造原料とされる。調製法 夏に採取し、洗って刻み、日干しにする。また、生の葉をそのまま用いる。和名 沢胡桃分布 日本各地生育地 山間の谷間や渓流沿いなど薬用部位 葉花期 春(5月頃)開花期利用部位葉クルミ科サワグルミPterocarya rhoifolia Siebold et Zucc.果実部果実部