ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 140/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている140ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている140ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ココムラサキ/コメナモミ特 徴 落葉低木で、樹高は1~ 1.5m になる。枝は細く紫色を帯び、初め星状毛があるがのち無毛。葉は対生し倒卵状楕円形で、葉縁の3分の1以上に鋸歯がある。花期には、葉腋の少し上に集散花序をつけ、淡紫色の花を開く。果実は小球形で10 ~ 11 月に紫色に熟す。生薬名 和ワ紫シ珠ジュ(葉、花、根)薬効・利用方法 解毒薬として、主に寄生性皮膚病に用いられ、乾燥した枝、葉を適量の水で煎じた液を患部に塗布する。または生葉をつき砕き、葉汁を直接患部に塗布する。調製法 7~8月の開花期に葉と花を採取して日干しにする。根は必要時採取する。※ 岩手県で絶滅、その他多数の都道府県でレッドリストの絶滅寸前・絶滅危惧種・危急種・準絶滅危惧の種に指定されている。ムラサキシキブとは別種であり、葉はコムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があるが、ムラサキシキブは葉全体に鋸歯があることで区別できる。また、花序ではムラサキシキブのそれが腋生であるのに対して、コムラサキは腋上生で、葉の付け根から数mm 離れた上につく。和名 小紫分布 本州、四国、九州生育地 山麓や原野、庭木にも植栽される。薬用部位 葉、花、根花期 夏(6~7月)開花期特 徴 一年草で、草丈は50 ~ 100cm になる。葉は卵状三角形、茎中部の葉は対生し長柄がある。花期には、枝の先に集散状をつけ、黄色の頭花をまばらに開く。総苞片や花床の外側の鱗片には腺毛が密生して粘り、そう果と一緒に動物などにくっついて運ばれる。花柄にも腺毛がある。生薬名キケン(全草)、キケン根コン(根)薬効・利用方法 降圧作用があるとされ高血圧症、筋骨の痛み、肝炎などに用いられ、を1日量約9~ 12g を煎じて、朝夕の食後に2回に分けて服用する。でき物などの外用には、生の全草を突き潰して患部に塗布する。リュウマチの疼痛、運動麻痺、頭痛、こしけなどには、新鮮な根50 ~ 100g を水で煎じて服用する。調製法 夏の開花前に地上部の全草を刈り取り、よく洗ってから、刻んで陰干しして乾燥させる。和名 小雌菜揉分布 日本各地生育地 山野の荒地や路傍薬用部位 全草、根花期 秋(9~ 10 月)開花期利用部位葉 花 根利用部位全 草 根シソ科コムラサキCallicarpa dichotoma (Lour.) K.Kochキク科コメナモミSigesbeckia glabrescens (Makino)Makino果実部