ブックタイトル青葉山植物図鑑

概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論ココナギ／コナラ特　徴 一年生の水生植物。茎は根生し草丈10 ～40cm。葉の形はきわめて変化に富み倒披針形、卵形、卵唇形など様々。花期には、総状花序が葉鞘から伸びるが花茎は短く、花が葉の高さを超えることはない１花序に２～８個の青紫色花を開く。生薬名 鴨オウ舌ゼツ草ソウ（全草）薬効・利用方法 慢性気管支炎、喘息、下痢、扁桃腺炎などに用いられる。喘息には、よく乾燥した全草を１日量約15g に水400mL を加えて煎じて１日３回に服用する。中国での民間療法では次のように使用する。慢性気管支炎には、全草30g に水を入れ15 分間沸騰させ、蜂蜜10 ～15g を加えさらに５分間沸騰させこれを１日２回に分けて服用する。下痢には、全草約20g を水600mL で煎じて１日３回に服用する。扁桃炎には、下痢止めと同様に煎じ服用する。歯ぐきの痛みには、煎液でうがいをする。調製法 開花期に全草を採取し、洗って刻んでから日干しにする。和名 小菜葱分布 本州、四国、九州生育地 水田や溝薬用部位 全草花期 秋（９～ 10 月）開花期特　徴 落葉高木で、樹高は約20 ｍ、径80cm に達する。樹皮は灰黒褐色で縦に不規則に浅裂する。葉は互生し、倒卵形から長楕円形、葉縁にはやや内曲する粗い鋸歯がある。花期には、雄花序は開葉直後に新枝の下部に数個下垂し、雌花序は新枝の上部の葉腋から斜上する。秋に熟す堅果は基部が殻斗に包まれる。生薬名 赤セキ龍リュウ皮ヒ（樹皮）、赤龍葉薬効・利用方法 収斂性止血・消炎・止瀉薬として吐血、鼻血、血痢、血痔などに用いる。樹皮または葉を１日量として５～ 10g を煎じて３回に服用する。日本薬局方では樹皮を樸の基原植物として規格しており、十味敗毒湯、治打撲一方などの漢方処方に配剤される。調製法 夏～秋にかけて採取し日乾する。※ 日局　樸? 本品はクヌギQuercus acutissima Carruthers、コナラQuercus serrata Murray、ミズナラQuercus mongolica Fischerex Ledebour var. crispula Ohashi 又はアベマキQuercus variabilisBlume（ Fagaceae）の樹皮である。※ 赤龍皮は多量のタンニンを含有し、なめし皮剤、草木染の媒染剤、インクの製造原料などに用いられる。和名 小楢分布 日本各地生育地 日当たりのよい山野薬用部位 樹皮、葉花期 春（４月頃）果実期利用部位全 草利用部位樹 皮 葉ミズアオイ科コナギMonochoria vaginalis (Burm.f.)C.Presl ex Kunthブナ科コナラQuercus serrata Murray花部