ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論ククロモジ/ケイトウ特 徴 落葉低木で、樹高は2~3m になり、ときに斜上する。樹皮は平滑で暗緑色に黒い斑紋がある。葉は互生し、質は薄く長楕円形で全縁。雌雄異株。花期には、葉の展開と同時に開き、枝先に散房花序をつけ、淡黄緑色の花を開く。果実は球形で9~ 10 月に黒く熟す。生薬名 釣チョウ樟ショウ(枝葉)、烏ウ樟ショウ(枝)薬効・利用方法 民間では脚気、急性胃腸炎に、釣樟1日量3~5g を煎じて服用する。止血には粉末を患部に塗布する。いんきん、たむし、疥癬などの寄生性皮膚病や湿疹に煎液で患部を洗う。枝葉を水蒸気蒸留して得られるクロモジ油は石鹸の香料、香水などに多く用いられる。調製法 8~ 10 月に枝葉を採取し陰干しにする。根は必要時に掘り採り日干しにする。※ 黒文字の名は若枝の表面にでる斑紋を文字に見立てたものといわれる。枝を高級楊枝の材料とし、楊枝自体も黒文字と呼ばれる。和名 黒文字分布 本州、四国、九州生育地 山地薬用部位 枝葉・根皮花期 春(4月頃)果実期特 徴 一年草で、草丈は90cm 程になる。茎は赤く木質化して硬く、縦に何本もの稜がある。葉は互生し長楕円形、鋭尖頭で基部も細まり柄がある。花期には、帯化して扁平に発達した花軸上に多数の小花をつける。花軸部は赤く、花は赤、黄、白など種々の園芸種がある。生薬名 鶏ケイ冠カン花カ(花部)、鶏冠子(種子)薬効・利用方法 止血・止瀉薬として、下痢、痔漏、血便、子宮出血、こしけなどに用いる。下痢止めには乾燥した鶏冠花を崩して粉末にして1回量4~8g をそのまま空腹時に水で服用する。子宮出血には、鶏冠子を炒って1回量3~5g を食後約30 分頃にそのまま水で服用する。凍傷には、ただれがひどく出血するような場合は、鶏冠花10 ~ 15g を砕いて、水400mL で煮出した汁で患部を洗う。調製法 夏の時期に花が一番元気のいい時に、花茎の先端・花穂を鋏で切り取り日干しにする。種子は晩秋に花穂を採り、古い新聞紙の上でたたいて種子を落として日干しにする。和名 鶏頭分布 熱帯アジア、アフリカ原産生育地 観賞用に栽培される。薬用部位 花部、種子花期 秋(10 月頃)開花期利用部位枝 葉 根 皮利用部位花 部 種 子クスノキ科クロモジLindera umbellata Thunb.ヒユ科ケイトウCelosia cristata L.花部