ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論ククリ/クリンソウ特 徴 落葉高木で、樹高17m、太さ60cm 以上になる。雌雄同株。花期には、強い香りのある白色の長い尾状花序をつける。花序の基部には雌花を、先のほうには多数の雄花をつける。花が終ると総包は長く鋭いとげのあるいがとなり果実を包む。果実は堅果で外側の硬い皮は果皮、内部の渋皮は種皮である。食用にする部分は肥厚した2枚の子葉である。生薬名 栗リツ葉ヨウ(葉)、栗リツ毛モウ毬キュウ(いが)薬効・利用方法 漆かぶれ・あせも・火傷に用いられる。漆かぶれには、乾燥葉一握りを500mL の水で煮出し、冷やしてから煎液で患部を洗う。乾燥葉がないときは、樹皮でもよいし、いがを用いてもよい。いがならば2個分ぐらい。また樹皮ならば、いがの1/2 量ぐらいでよい。火傷には、上と同じ分量で煎じた液を、脱脂綿に含ませて患部にその汁をしぼり落とすようにして塗布する。調製法 いがと樹皮は秋に採取し日干しにする。葉は成分の充実している夏に採取し、日干しにする。和名 栗分布 日本各地生育地 山野、果樹としても植栽する。薬用部位 葉、いが、樹皮花期 初夏(6月頃)開花期特 徴 多年草。葉は多数根生し、倒卵長楕円形で長さ15 ~ 40cm、葉縁に鋸歯があり基部はしばしば赤みを帯びる。花期には、株元から高さ40 ~ 80cm の花茎を出し、数個ずつ何段にも花を輪生する。花は小形の紅紫色で、茎の下部から順に咲く。生薬名 九ク輪リン草ソウ(全草)薬効・利用方法 鎮咳、去痰などに用いられ、1日量10 ~15g に300mL の水を加え、1/3 量まで煎じて3回に分けて服用する。切り傷や腫れ物などには、生葉を揉んで搾った汁を外用する。調製法 開花期に全草を採取し、水洗いして日干しにする。※ 日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型であり、九輪草の名は、仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることが名の由来となっている。和名 九輪草分布 北海道、本州、四国生育地 山地の谷川沿いの湿地、観賞用に植栽される。薬用部位 全草花期 春(5~6月)開花期利用部位葉 い が 樹 皮利用部位全 草ブナ科クリCastanea crenata Siebold et Zucc.サクラソウ科クリンソウPrimula japonica A.Gray花部果実