ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論ククサフジ/クサボケ特 徴 多年草で茎は丈夫なつる性で稜があり高さ80 ~150cm になる。小葉は9~ 12 対で先端は分枝する巻きひげとなって他物に絡む。花期には、葉腋に長い総状花序をつけ、青紫色の蝶形花を密にやや一方に偏って開く。豆果は2~6個の種子を含み、長楕円形で短柄がある。生薬名 透トウ骨コツ草ソウ(全草)薬効・利用方法 リュウマチの痛みと痙攣、脚気などに用いられ、1日量9~ 15g を煎じて服用する。でき物などの外用には、煎液で患部を洗う。小さな傷の止血には、生の葉を洗いすり潰して傷口に塗布する。調製法 花期に全草を採取し、水洗い後刻んで日干しにする。※ 近縁種のオオクサフジ、ツルフジバカマ、スズサイコも同様に用いられる。和名 草藤分布 日本各地生育地 山野の草地や林縁薬用部位 全草花期 初夏~秋(5~9月)開花期特 徴 落葉低木で、樹高は30 ~ 100cm になる。根元からよく分枝し、短枝が変形したとげがある。葉は互生し、倒卵形で先はやや円く、基部はくさび形で葉縁に鈍い鋸歯があり、両面とも無毛。雌雄同株。花期には、朱赤色の花を開く。果実は球形の梨状果で10 月頃黄色に熟す。生薬名 和ワ木モッ瓜カ(果実)薬効・利用方法 不眠症、低血圧症、冷え症には薬用酒を作り1回量20mL を1日2~3回服用する。暑気あたりによる筋肉の痙攣や咳止めには、乾燥した和木瓜1日量5~ 10g を煎じて1日3回に分けて服用する。調製法 薬用酒をつくるには、果実が黄熟する前に採取し、約800g を輪切りにせずそのまま35 度のホワイトリカー1.8L に漬けて約1年間冷暗所に放置する。和木瓜は完熟した果実を2~3片に縦切りまたは輪切りにして、日干しにする。和名 草木瓜分布 関東地方以西、四国、九州生育地 日当たりのよい山野薬用部位 果実花期 春(4~5月)果実期利用部位全 草利用部位果 実マメ科クサフジVicia cracca L.バラ科クサボケChaenomeles japonica (Thunb.)Lindl. ex Spach開花期花部