ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論キキンモクセイ/クサソテツ特 徴 常緑小高木で、樹高は3~5m ほどに育つ。主に観賞用として、日本には江戸時代に渡来した。葉は有柄で対生し、披針形から長楕円形で葉縁に鋸歯がある。花期には、葉腋に芳香の強い橙黄色の小花を多数つける。雌雄異株であるが、日本で植えられているのは雄株だけで結実はしない。生薬名 金木犀(乾燥花)薬効・利用方法 胃炎、低血圧症、不眠症などに用いられ、薬用酒を作り服用する。胃の調子の悪い時は、盃一杯程度を水か湯に薄めて服用する。低血圧症、不眠症には、就寝前に服用する。調製法 木の下にビニールなどを敷き、落ちてきた花を集めて陰干し、乾燥花30 ~ 50g をホワイトリカー1.8Lに入れ、3 か月程冷暗所に置き薬用酒をつくる。※ 花は芳香が強いため、白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶に混ぜて桂花茶と呼ばれる花茶にしたり、蜜煮にして桂花醤と呼ばれる香味料に調製され利用される。和名 金木犀分布 中国南部原産生育地 花樹として庭園や庭に植栽される。薬用部位 花花期 晩秋(9~ 10 月)開花期特 徴 夏緑性シダ植物。直立する短い根茎から葉を束生する。周囲に古い葉柄の基部が集まる。葉には栄養葉と胞子葉の2型があり、栄養葉は高さ1m、倒披針形で上部が幅広い。2回羽状に分裂し、鮮緑色の薄い草質。胞子葉は栄養葉よりも低く、高さ60cm。羽片は線形で浅く裂け、裏側に巻いて胞子嚢群を包む。生薬名 貫カン衆ジュウ(根茎)薬効・利用方法 利尿・補血薬として貧血、浮腫などに用いられ、1日量3~6g を煎じて服用する。また、十二指腸虫、条虫・回虫駆除に用いられる。調製法 地下部を堀取り、水に浸して根を切って、根茎を日乾する。※ 貫衆や綿馬根としては主にオシダを基原植物とする。根茎にはフィリックス酸ほかを含有し、フィリックス酸は神経、筋肉毒であり、無脊椎動物には平滑筋麻痺を起こす。このため十二指腸虫を麻痺させて駆除を果たす。※ クサソテツは山菜としてよく利用される。春先に渦巻状に丸まった幼葉を採取し、浸し物、ゴマ和えなどの和え物、天ぷらなどにして食べる。ワラビほど強くない独特のぬめりがあり、ゼンマイなどと違ってアクがないため調理が容易である。和名 草蘇鉄 別名 コゴミ分布 日本各地生育地 山地薬用部位 根茎生育期利用部位花利用部位根 茎モクセイ科キンモクセイOsmanthus fragrans Lour. var.aurantiacus Makinoイワデンダ科クサソテツMatteuccia struthiopteris (L.) Tod.新芽