ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論キキランソウ/キリ特 徴 多年草で草丈は5~ 15cm になる。茎は地面を這って四方に広がる。全体に白い毛がある。根生葉はロゼット状につき広倒披針形で、粗い鋸歯があり紫色を帯びることがある。茎につく葉は小さい。花期には葉腋に濃紫色の唇形花を数個つける。生薬名 白ハク毛モウ夏カ枯コ草ソウ(全草)、筋キン骨コツ草ソウ薬効・利用方法 鎮咳・去痰・解熱・止瀉薬として気管支炎、咽喉腫痛、下痢、赤痢などに応用され、全草1日量10 ~15g に400mL の水を加えて1/3 量まで煎じて、1日3回に分けて服用する。調製法 花期に全草を採取して、水洗い後日干しにする。※ 別名をジゴクノカマノフタというが、これは「病気を治して地獄の釜にふたをする」という意味からの語源との説や、春の彼岸の頃に地に密着して花が咲く様子が、地獄へつながる蓋のようだからという説もある。和名 金瘡小草 別名 地獄の釜の蓋分布 本州、四国、九州生育地 路傍など薬用部位 全草花期 春(3~5月)開花期特 徴 落葉高木で樹高は8~ 15m になる。葉は長柄があって対生し、広卵形で全縁または浅く3~5裂し、全面に粘毛を密生する。花期には、枝先に円錐花序をつけ淡紫色の花を開く。材は軟らかで軽く湿気を吸わず、磨滅が少ないのでタンス、琴など家具、器具に貴ばれる。原産地はわかっていない。生薬名 桐トウ皮ヒ(樹皮)、桐葉(葉)薬効・利用方法 樹皮は痔疾、丹毒、打撲傷に使用され、1日量15 ~ 30g を煎じて服用する。いぼなどの皮膚疾患には生の薬の汁を患部に塗布する。養毛料として乾燥葉と枝5g を水400mL で煎じた液で毛髪を洗うとよい。調製法 枝は必要時に採取し細切りにして日干しにする。葉は6~8月に採取し水洗い後、日干しにする。葉汁は生の葉を用いる。※ 桐は用材として用途が広く、狂いがない、耐湿、耐乾性で燃えにくい、軽質、木目が白く美しいなどの桐材の性質より、箪笥その他の家具材に、木炭は花火の火薬、懐炉灰にと広い用途がある。古くから筑前琵琶や琴の材料にも用いられている。和名 桐分布 日本各地生育地 植栽され、山中に野生化している。薬用部位 樹皮、葉花期 晩春(5月頃)開花期利用部位全 草利用部位樹 皮 葉シソ科キランソウAjuga decumbens Thunb.キリ科キリPaulownia tomentosa (Thunb.) Steud.