ブックタイトル青葉山植物図鑑
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青葉山植物図鑑
ア●●●● 高浜町の薬草各論カカンアオイ/キクイモ特 徴 多年草。茎は地に這いごく短く、先端から暗紫色で長柄がある葉を毎年1枚ずつ出す。葉は卵状楕円形で、基部が心臓形、表面には白斑や白脈がある。この葉に日本特産のギフチョウが産卵する。カンアオイ属は非常によく種分化がおこっており、日本では約50 種が確認されている。生薬名 土ド細サイ辛シン薬効・利用方法 鎮静・鎮咳・健胃・鎮痛作用があり咳止め、発汗、胸痛、頭痛などに用いられ、1回量5~ 10g を煎じて服用する。調製法 秋~冬の開花期に採取し陰乾する。※ 近年の研究では、地下部分の根茎と根にアミノ酸のピペコール酸を含むことが確認され、これには鎮咳作用があると発表された(生薬学雑誌・31 巻2号、1977 年)。また、精油中にプロペニールベンゼン系の成分が含まれるとの報告もあって、まだ、動物実験の段階ではあるが、これが血圧降下や睡眠の作用もあるとして注目を集めている。和名 寒葵分布 日本各地生育地 関東地方から中部地方薬用部位 根茎、根花期 晩秋~冬(10 ~ 12 月)開花期特 徴 多年草で、茎は直立して1.5 ~2m に伸びる。葉は卵状長楕円形で葉縁に鋸歯があり、基部は急に細くなって対生。上部の葉はときに互生することもある。茎や葉の表面に粗い毛がある。花期には、茎の上部がよく分枝して多数の黄色頭状花をつける。戦中戦後には救荒作物として注目されたが、現在ではほとんど栽培されない。薬効・利用方法 イヌリンを含有し、血糖値を下げるのに効果があるとされる。イヌリンはほかのデンプンより酸糖化が容易なので、果糖の製造原料、アルコールの原料、アセトンブタノール発酵の原料にもされる。調製法 10 ~ 11 月の茎葉が枯れる頃、根塊を掘り取り、水洗いし調理して食べる。和名 菊芋分布 北アメリカ原産生育地 荒れ地などに野生化している。薬用部位 塊茎花期 秋(9~ 10 月)開花期利用部位根 茎 根利用部位塊 茎ウマノスズクサ科カンアオイAsarum nipponicum F.Maek. var.nipponicumキク科キクイモHelianthus tuberosus L.花部