ブックタイトル青葉山植物図鑑

ページ
124/268

このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている124ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論カカワラケツメイ/カワラナデシコ特 徴 多年草で草丈は30 ~ 60cm になる。葉は偶数羽状複葉で、葉柄の上部には蜜腺がある。小葉は線形で先は尖る。花期には、葉腋の上部から出た短柄に1~2個の黄色花を開く。豆果は扁平で短毛があり、黒褐色に熟す。なかに四角形の種子が7~ 12 個ある。生薬名 山サン偏ペン豆ズ(花と果実をつけた全草)薬効・利用方法 利尿・強壮・鎮咳の効果があるとして、黄疸、便秘、インポテンツ、腎炎、水腫などに用いられ、1日量20g を煎じて、茶と同じようにして飲用する。茎葉は茶の代用として古くから利用されてきた。調製法 8~9月頃、花と果実をつけた全草を採集し、水洗いして数本づつ束ねて、日陰に吊るして、2cm 程の長さに刻み乾燥させます。※ 茎葉は茶の代用として古くから引用され、弘法茶と呼ばれてきた。そのほかにもネムチャ(合歓茶)、マメチャ(豆茶)、ハマチャ(浜茶)などの別名があり、最近の健康茶ブームでカワラケツメイもその一種として利用されている。アントラキノン系の成分を含有し、緩下作用があり、エビスグサやハブソウの種子と同様の薬効が期待できる。和名 河原決明分布 本州、四国、九州生育地 湿河原や路傍など薬用部位 花と果実をつけた全草花期 夏~秋(8~9月)果実期特 徴 多年草で、草丈は30 ~ 80cm になる。茎は粉白色を帯び、直立し株立ちとなる。葉は対生し線形~披針形で、基部は茎を抱く。包葉は3対。花期には、茎頂に淡紅紫色の花を2、3個をつける、花弁が細かく糸状に裂けているのが特徴。生薬名 瞿ク麦バク(全草)、瞿ク麦バク子シ(種子)薬効・利用方法 消炎・利尿・通経薬として水腫、小便不利、淋病、月経不順などに用いられ、瞿麦子1日量3~6g に水150mL を加え、半量まで煎じて3回に分けて服用する。妊婦は使用禁忌で、多量に用いると流産の恐れがある。調製法 9月頃、果実ごと採取し、風通しのよい所で陰干しにする。乾燥したら、これを手で静かにもみ、黒い種子だけをより集める。集めた種子は1~2日間日干しにして乾燥を十分にしてから紙袋などに入れて、風通しのよい所に保存する。和名 河原撫子分布 本州、四国、九州生育地 日当たりのよい草地や河原薬用部位 全草、種子花期 秋(7~ 10 月)開花期利用部位全 草利用部位全 草 種 子マメ科カワラケツメイChamaecrista nomame (Siebold)H.Ohashiナデシコ科カワラナデシコCyperus sanguinolentus Vahl