ブックタイトル青葉山植物図鑑
- ページ
- 120/268
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている120ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 青葉山植物図鑑 の電子ブックに掲載されている120ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
青葉山植物図鑑
高浜町の薬草各論カカラスウリ/カラスザンショウ特 徴 つる性の多年草、巻きひげで他物に絡んで伸びる。全体に粗い毛がある。葉は掌状で浅く3~5裂する。雌雄異株。花期には、夕方から花冠が開き5裂し、裂片の先はレースの糸状に細く裂けて房状に垂れる。雄花は短い総状となり、雌花は単生で花序をつくらない。果実は長楕円形で赤く熟す。生薬名 王オウ瓜ガ根コン(根)、王瓜仁(種子)薬効・利用方法 根は浄血・利尿・鎮咳薬として用いられる。利尿などに、王瓜根1日量5~ 10g を100mL の水で煎じて服用する。下血、黄疸などには1日量8g を500mLの水で煎じて服用する。鎮咳、去痰、鎮痛には、王瓜仁を1回量5g を200mL の水で煎じて服用する。催乳には、王瓜仁を1回量1~3g を200mL の水で半量に煎じて服用する。調製法 根は秋~冬に採取し、水洗いしてから、乾燥を早めるために輪切りにして、日干しにする。種子は熟した果実を水の中で砕いてとり出し、日干しにする。和名 鴉瓜分布 東北地方中部以南、四国、九州生育地 林の縁や藪地など薬用部位 根、種子花期 夏(8~9月)キカラスウリの果実期特 徴 落葉高木で、樹高は6~8mになる。若枝のとげは多くて短い。葉は奇数羽状複葉で小葉は10 対前後、長楕円状披針形で葉縁に鋸歯があり、裏面は白緑色、もむとバニラの香りがある。雌雄異株。花期には茎頂に散房花序をつけ、緑白色の小さな花を密に開く。果実は11~1月に熟し、裂開して光沢のある黒い種子を出す。生薬名 食ショク茱シュ萸ユ(果実)薬効・利用方法 民間的に健胃・鎮痛・駆虫薬として腹痛、打ち身、たむし、痔疾、歯痛などに用いられる。健胃、暑気あたりには、1日量2~5g に300mL の水を加え1/3量まで煎じて服用する。打ち身やたむしなどの外用には、この煎液で患部を洗うか、粉末にしたものを塗布する。調製法 成熟した果実を採取し日乾する。和名 鴉山椒分布 本州、四国、九州生育地 暖地の山野薬用部位 果実花期 夏(7~8月)開花期利用部位根 種 子利用部位果 実ウリ科カラスウリTrichosanthes cucumeroides (Ser.)Maxim. ex Franch. et Sav.ミカン科カラスザンショウZanthoxylum ailanthoides Siebold etZucc.カラスウリの果実期果実期