ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

ア●●●● 高浜町の薬草各論カガマズミ/カミツレ特 徴 落葉低木で、樹高は2~3mになる。若枝には開出毛と小さい星状毛がある。葉は対生し倒卵形から円形で、葉縁には浅い鋸歯がある。両面とも毛があり、とくに脈上に多い。花期には、枝先に散房花序をつけ白色の小花を多数つける。花序の軸には開出毛や星状毛が密生する。果実は9~ 11 月に赤く熟す。生薬名 莢キョウ迷メイ薬効・利用方法 疲労回復に用いられ、薬用酒を1回20 ~40mL を1日1回服用する。調製法 秋に紅熟した果実を採取し薬用酒をつくる。広口瓶に約1/ 3量の果実を入れ氷砂糖は好みの量を加え、35 度のホワイトリカーを瓶いっぱいまで注いで、2~3か月間冷暗所に静置する。和名 莢?分布 日本各地生育地 日当たりのよい山野薬用部位 果実花期 春(5~6月)開花期特 徴 一年草あるいは越年草で、草丈は30 ~ 60cmになる。茎は直立し、多数の分枝する葉は互生して2~3回羽状複葉で裂片は短い糸状。全草に芳香がある。花期には、各枝の頂部に花をつけ、中心の管状花は黄色、周囲の舌状花は白色の頭状花を開く。生薬名 カミツレ薬効・利用方法 頭状花を抗炎症・鎮痙・駆風薬とし、欧州では古くから風邪、頭痛、下痢にはハーブティーにして服用する習慣がある。発汗作用があり、風邪の治療薬として1日量 5 gを煎じて3回に服用する。胃病には芳香性健胃剤として有効であり、胆のうと胃の分泌を促し食欲を増進する。その他、アフタ性潰瘍(口内炎)のうがい薬、抗アレルギー剤、パップ剤、湿布、浴湯料など多様な用途で用いられる。調製法 花の中心部の黄色が鮮やかになり、舌状花がぴんと張っているときに採取して日干しにする。和名 カモミール分布 北ヨーロッパから西アジア原産生育地 観賞用や薬用として栽培される。薬用部位 頭状花花期 夏(7~8月)開花期利用部位果 実利用部位頭状花ガマズミ科ガマズミViburnum dilatatum Thunb.キク科カミツレMatricaria chamomilla L.