ブックタイトル青葉山植物図鑑

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概要

青葉山植物図鑑

高浜町の薬草各論カカキドオシ/カキノキ特 徴 多年草で、草丈は5~ 25cm になる。茎は四角く初め直立して後につる状に地を這う。葉は対生して葉柄があり、葉身は円心形で葉縁には鈍い鋸歯がある。花期には、葉腋に淡紫色の唇形花を1~3個ずつつける。下唇は中裂し、側裂片は小さい。中央裂片は大きく前に突き出し、濃紫色の斑紋と白い毛が目立つ。生薬名 連レン銭セン草ソウ(全草)薬効・利用方法 血糖下降・利尿・消炎薬として糖尿病、肝臓疾患、胆石、尿路結石、虚弱体質などに、葉と茎を1日量15g を煎じて服用する。糖尿病にはドクダミを少量加えると効果的である。小児の疳の虫には、葉と茎の煎液に黒砂糖や蜂蜜を加えて服用する。疲労、胃弱、浮腫には、お茶代わりに常用するとよい。湿疹、あせもには、葉茎を風呂に入れて、薬湯をたてて入浴する。調製法 夏期に採取して、水洗い後陰干しにする。和名 籬通分布 日本各地生育地 野原や路傍など薬用部位 全草花期 春(4~5月)開花期特 徴 落葉高木で、樹高は10m ほどになる。葉は互生し、広楕円形から卵状楕円形。先端は急に尖り、全縁。雌雄同株。花期には、新枝の葉腋に淡黄色の花をつける。果実は液果。10 ~ 11 月に黄赤色に熟す。有用果樹であり多くの栽培品種がある。生薬名 柿シ蒂テイ(宿在花蕚)、柿葉薬効・利用方法 葉は血圧降下作用があり高血圧症、動脈硬化症などには、乾燥葉1日量20g を煎じてお茶代わりに常用する。または柿渋を盃1杯に大根おろしを混ぜて飲むとよい。蔕に含まれるヘミセルロースは胃中で凝固し、物理作用でしゃっくりを止める働きがあり、シャックリが止まらぬ時、柿蒂と生姜1回量各5g を煎用する。高血圧には柿葉を1日量約10g を煎じて3回に服用する。調製法 ヘタは柿を食べるときに集めてそのまま日干しにする。葉は6月頃採取し、蒸してから陰干しにする。※ 柿渋は、渋みの強い青柿を金属以外の容器に入れて砕き、水を加えて、時々かき混ぜながら5?6日置く。これを布で搾って汁をびんに入れ、約半年間土中に理めておくと、褐色で渋みと特異な臭気が出てくる。和名 柿木分布 中国原産といわれる。生育地 果樹として栽培される。薬用部位 宿在花蕚(ヘタ)、葉花期 春(5~6月)果実期利用部位全 草利用部位宿在花蕚ヘタ葉シソ科カキドオシGlechoma hederacea L. subsp.grandis (A.Gray) H.Haraカキノキ科カキノキDiospyros kaki Thunb.